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《壽桃》壽レ桃
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銀座の画廊、ガーディアン・ガーデンでちぇんしげ展「《壽桃》壽レ桃」を見ました。

ちぇんしげ君は台湾の作家です。
キッチュで安っぽい雰囲気満載なのが楽しい、肩の凝らない作風です。
と、真面目に考える事もないか。
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僕は基本的にこういう展示は大好きです。
こんな所にダラダラいるとくつろぎますね。
あれこれ見ていると、変な小発見もできそうです。
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ちぇんしげ君は一つ一つの作品というよりも、集合的にアジア的なゴチャゴチャ感のある今回のような展示で力を発揮しそうです。
トータルな空間性にもっと工夫をして猥雑感を出せれば、より素晴らしいチープ・パラダイス世界を生み出す事ができるでしょう。
但し、今回はオレンジ色のスツールが作品より目立ってしまったのが失策かも。
・・・と勝手な事を言っていますが、この作家について何も知りませんけどね。
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帰り道にふと思いました。
我がガイア・アソシエイツの事務所(アトリエ)って、初めて来た人はこの展示と似たような印象をもつのかもかもな~。

KS

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[2021/02/12 11:01] | アート | page top
ダイアモンドの犬
DIAMOND DOGS
DAVID BOWIEの1974年のアルバム「DIAMOND DOGS」についてです。
と言っても、僕が紹介する必要もない有名なアルバムですけど、前回ブログからの「犬」繋がりで・・・。

実はこのアルバム・ジャケット、世の中のアルバムの中で最も嫌いなデザインのひとつです。
発売当時はレコードだったのでジャケットがでかく、こんなもの余計に買う気がしませんでした。
という事で長い間聴く気にもなりませんでしたが、何となく気にはなっていました。

ご存知ボウイ君は70年代前半のグラム・ロックの流行で有名になりました。
気持ち悪いメイク、気持ち悪い衣装、気持ち悪いステージ、両刀使い・・・
当時の、特に堅気なロック少年達は敬遠していたのでは。
グラム・ロック自体バカにされてましたしね。
レコード・ジャケットも気持ち悪いものが多いので、音楽もゲロゲロかと思えば、至ってポップで聴きやすいので肩透かしだったのも覚えています。

ボウイ君自身が演じる架空のロック・スター、インチキ臭い自身のギター演奏(バックのミック・ロンソンのギターは最高)、どこかで聴いたようなフレーズを臆面もなく用いる曲想、カメレオン的に節操もなく変化する音楽スタイル・・・もB級感を漂わせていました。
こいつは「中身のない気取り野郎」だろうと長年思っていました。
が、2017年の「DAVID BOWIE IS」という回顧展を見て、こいつはなかなかの「ヘンポコなヘンテコ野郎」だという事が分かり、最近になって親しみがわいた次第です。
死んじゃったけどね。

ボウイ君のアルバムで最高傑作は1972年の「THE RISE AND FALLl OF ZIGGY STARDUST AND THE SPIDERS FROM MARS」だと思いますが、長年聴いて耳にタコができ、今はあんまり聴く気がしません。
ZIGGY STARDUST
通ぶった人は1977年からのベルリン三部作、遅れて来たミーハーは1983年の最も売れた最悪アルバム「レッツ・ダンス」を一番だと選ぶかもしれません。
(話は違いますが、ミュージシャンの最高傑作アルバムを知りたい時、通ぶった人に聞くとベタな代表作を避ける傾向がありますので、お気をつけくださいませ。
ビートルズと言えば「リボルバー」だな、とか言うんですよ、そういうひと。)

今回、なぜボウイ君のアルバムの中で「ダイアモンドの犬」かというと、楽曲や作品としての纏まりがかなりのレベルなのです。
長い間気持ち悪いジャケットに騙されていました。
要は、ジャケットと内容とのギャップに感銘を受けたのです。
グラム・ロックから心機一転を考えたようですが、それ以前とあんまり変わり映えしない音楽性でありながら、なかなか聴かせるグラム・ロック的なアルバムになっています。
オーウェルの小説「1984年」に影響されているらしいのは、単純でヘンポコですけどね。

僕は特にボウイ君のファンではないのですが、何となく長年聴いています。
なぜなんでしょう。

KS

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[2021/02/09 10:24] | 音楽 | page top
負け犬が覇者となり
恐竜の世界史
若手恐竜学者スティーブ・ブルサッテの「恐竜の世界史」を読みました。
サブタイトルは「負け犬が覇者となり、絶滅するまで」。

分厚いうえに小さな文字、読むのに時間がかかりましたが、最後まで充分楽しめました。
これは著者が著名な恐竜学者であると同時に、一流のエンターテイナーであるおかげでしょう。
え?え?そうだったの?という新知識もあって、なんだか自分まで恐竜の専門家のお友達になったような気分です。

★発見その1
ブロントサウルスって、大昔は首長竜の代表格だったのに、その後アパトサウルスの体にカマラサウルスの頭を間違ってくっつけたもので実在しないといわれていました。
しかし、何とその後本当に実在したことが分かって、その名が復活していました。

★発見その2
ティラノサウルス(以下Tレックス)は白亜紀の恐竜王のように言われていますが、彼らが王者となったのは、白亜紀の最後の方でそれまではカルカロドントサウルス類のほうが体も大きく、幅をきかせていたそうです。
Tレックスはせいぜいウシぐらいの大きさで、カルカロドントサウルスの影におびえて、コソコソ生きてたそうです。
その頃にスカベンジャー(死肉をあさるハイエナのような肉食動物)だったのかも。

発見はともかくとして、この本は「恐竜の世界史」です。
恐竜が種として現れ、栄華を誇り、そして突然姿を消すことになったその歴史をたどっています。
まず、恐竜として認められる以前にも、「プレ恐竜」という種が存在していて、その頃は恐竜と偽鰐類を合わせて主竜類と呼ばれています。(めんどくさいから偽鰐類は「ワニ」とよびましょう。)
この2つのグループは三畳紀後期には互いに似通ってきますが、ジュラ紀に入ると恐竜の方が優勢になってきます。
なぜか?
それはこのころパンゲア大陸が分裂するという天変地異が起こったのです。
大規模な地殻変動で、台地ができたり、川や湖が干上がったり、そうなると水辺が住処のワニ
には大きなダメージです。
もちろん、新たにできた川や水辺もあるのですが、そこまで引越しないと生き残れません。
恐竜にもつらい時期だったのでしょうが、ワニよりは生き残るのに有利だったということでしょうか。
その後、恐竜を載せたまま大陸は分かれて海を漂流し、そのおかげて世界のあちこちに恐竜王国が誕生し、成長したのでした。

しかし、ついに終わりの日がやってきます。
巨大隕石が地球に衝突し、白亜紀はとつぜん幕を下ろします。
この巨大隕石の影響はその後長い期間にわたって、地球気候に大きな変動を与えました。
太陽光線は届かず、雨が降れば強酸性雨、植物は枯れて、水は濁る・・・。
それを生き延びたのが、ほ乳類で私たちの祖先です。
小さな体に少なくてよい餌、雑食で何でも食べる、ちょこまか動いて、こそこそ隠れられる、
これですよ、生き残りに必要なことは!

ということは・・・
この次の天変地異委で、私達が滅んだ後、生き残れるのはやっぱり昆虫なのでしょうかね?!

SS

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[2021/02/05 08:13] | | page top
BUNNY LAKE IS MISSING
BUNNY LAKE 2
1965年のイギリス映画「バニー・レークは行方不明」を見たことありますか。
一味違った映画です。

監督はハリウッドで活躍した異才オットー・プレミンジャー君。
でも、古い白黒映画だし、昔のサスペンス映画って生ぬるいし、よく知らない作品だったので、期待しないで何となく見ていました。

ところが、タイトルバックのデザインからカッコイイ。
音楽も時代を少し感じさせるけれど、かえってこれもイイ感じ。
BUNNY LAKE 1
映画の出だしも軽快で、俳優達の連続する踊るような滑らかな動きも心地良いでした。
登場人物から次の登場人物に、動きがバトン・タッチされていくように感じられるんですね。
テレビ・ドラマ「ER」を思い出しました。

画面はリマスターされているのかきめ細かく、白黒映画の長所がでていました。
出てくるオープンカーも赤だと分かりましたよ。(テキトウ)

内容は、詳しく書くと面白くなくなるので簡単にしますが・・・
バニー・レークという4歳の娘が行方不明になってしまった母さんと母さんの兄貴の話です。
警察と一緒に娘を必死に探しますが、娘がいたという証拠がなくなってしまい、娘の存在自体が疑われ始めます。
つまり、「バニー・レーク」は母さんの妄想ではないか、という事なのです。
後半は、出だしのモダンで都会的な雰囲気から急転直下、サイコなサスペンスとしてエンディングになだれ込みます。

そんな映画他にもあるじゃん、と言われるかもしれませんが・・・
この映画の場合、話しの筋・映像・演技・音楽が混ぜ合わされて妙な化学変化を起こし、先の読みにくい風変わりな映画になっているのです。

内容はこれぐらいにして、出演者で特筆すべき事は・・・
娘がいなくなった母さんの兄貴は「2001年宇宙の旅」でボーマン船長だったキア・デュリア。
奇妙な顔付きがここでも活きています。
名優ローレンス・オリヴィエが警部役で出てますが、ちょっともったいないというか目立たない俳優で良かったのでは。
イギリス映画だからか、ゾンビーズもちょこっと。(サスペンスだからゾンビーズ?)

気になったら見てみて下さい。

KS

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[2021/02/01 09:43] | 映画 | page top
チャプスイ 3
「チャプスイ」の続き(最後)です。

チャプスイの全貌がよく分からないまま、料理のJAWSな妻が「チャプスイ」を作る事になりました。
初めは「こんな料理、面白くも何ともない!」となかなか首を縦に振りませんでした。
けれども最後には一応好奇心が勝ったようです。
"Curiosity killed the cat."なんてね。

前回書いたようにチャプスイの作り方は色々あって、ひとつのイメージに絞るのは不可能なようです。
例の本「刺し身とジンギスカン」にもお勧めの作り方が幾つか載っています。
(本当は起源のアメリカ流の作り方がいいのですが、アメリカ料理ってマズそうなんで候補から削除。)
検討した結果、雑誌「主婦之友」1934年の「寶塚(たからづか)のスターのお好きなもの」という記事の作り方でいく事にしました。
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著者も「端的で無駄のないレシピです。このレシピが標準的な日本のチャプスイレシピと言ってもいいぐらい、完成度が高い。」と豪語しています。
作り方がたったの6行(一文)と簡単そうなのも高得点ですね。

さて、記事の通りに作ったものがこれです。
あれこれ言っていた割に見た目地味ですね。
チャプスイ
たった一文の説明なので、料理を作っていてかえって判断に迷う事もあったと思います。
「宝塚のスター」が好んだというのは「ほんまかいな?」ですが、結構美味しいでした。
八宝菜とはかなり印象が違い、中華のようですが中華レストランには無い料理と言えるでしょう。
と言って、また同じものをすぐに食べたいかと言えば???
飽食の今の時代、御馳走とは言えないからかもしれませんね。

因みに、東京宝塚劇場の寄宿舎(白亜の洋館)のスター達が当時お好きだった御馳走は、すき焼、おさしみ、焼とり、ビフテキ、野菜サラダ、チャプスイ、うどんだったそうです。
世の乙女の憧れのスターが「白亜の洋館」でそんなものをっていうのも混ざってますね。

・・・という事で、今回作った物はバリエーションの幅が広いチャプスイのうちの一例です。
母が食べていたチャプスイとも違っているようなので、色々なチャプスイが食べてみたくなりました。

追伸
前回のブログのイラストには説明を書きませんでしたが、丸の内の有名料理店キャッスルの1934年のチャップスイ・ライスの作り方でした。
料理のJAWSな妻が、気が向いたのかこれも作ってくれました。
ライス抜きで食べましたが、こちらは具の多いスープのよう。(写真は撮り忘れ)
本によるとこれも「完成度の高いチャプスイ」だそうで、美味しいけれど前のものとは違う料理といった感じでした。
チャプスイの謎は深まるばかりです。

KS

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[2021/01/27 08:12] | | page top
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