![]() パナソニック汐留美術館で「サーリネンとフィンランドの美しい建築展」を見ました。 見に行きたかった展覧会でしたが、丁度友人がチケットをくれたので、早速行ってみた次第です。 内容はとても良かったのですが、垢抜けないタイトルで損をしている感じでした。 サーリネン君はエリエル・サーリネンといって、20世紀前半に主に活躍したフィンランドの建築家で、後にアメリカに移住しました。 息子のエーロ・サーリネン君が有機的なフォルムの建築で有名です。 建築関係者の間ではサーリネン君と言えば「子」の方でしょう。 (次の写真はサーリネン父の方です。) ![]() サーリネン父の事は名前ぐらいしか知らなかったので、この展覧会が楽しみでした。 展覧会のチラシにある階段(次の写真)が気になっていたのです。 ![]() 展覧会を見て、サーリネン父の作品の面白さはモダニズム直前の時期にあると思いました。 単にそれまでの様式をアカデミックになぞっているだけではないようです。 独自性や地方性を加味しているからなのか、デザインが異様です。 この過渡期の時代、そういう建築家っていろいろいますね。 例えばレヒネル・エデン君、エーリッヒ・メンデルゾーン君(処女作のみ)、ルドルフ・シュタイナー君、アントニオ・ガウディ君などなど。 ![]() 展示品の中では、パリ万国博覧会フィンランド館(次の写真)が気に入りました。 模型まで作って飾ってありましたよ。 まあ普通、万博のパビリオンってこんなじゃないでしょう。 不気味な教会のような建物で、何か勘違いしちゃったのかもしれませんね??? ![]() 自作のパース(完成予想図)も幾つか展示されていました。 (プレゼンテーションの為の)パースというよりも絵画としていい感じでした。 ![]() さて、息子の作品はこんなんでございます。 僕の今の嗜好としては、有名なサーリネン子にさほど興味が沸きません。 ![]() 逆にサーリネン父の古臭いようで奇妙な作品の方に惹かれるのです。 展覧会に並んでいたのはどれも古~い作品ですが、何か新発見をした気持ちです。 KS |
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