![]() BUNKAMURAザ・ミュージアムで「写真家ドアノー/音楽/パリ」を見ました。 次の写真はロベール・ドアノーのセルフポートレートです。 割と気難しそうな人ですね。 2眼レフ、上からのぞき込むタイプのカメラですかね。 大昔、うちにもありました。 このカメラで「一瞬」をとらえるのは難しく、三脚を立てて、「はい、撮りますよ!!!」という感じで父が使っていたのを思い出します。 スマホでじゃんじゃん写真が撮れる今日この頃とは隔世感があります。 それでも彼は、カメラを抱えてパリの街角を歩きまわり、そこに暮らす市井の人々を撮り続けました。 古き良き時代のパリ、「花の都」と人々が憧れたパリ、でもそこに暮らす人々はさまざまです。 ドアノーがカメラを向けた人々の中には、マリア・カラスやイヴ・モンタンなど有名人もいますが、名もない踊り子や流しの歌手、カフェでくつろぐ一般の人など、この街を愛し、そこで暮らし、思い思いの人生を歩んでいる人達の日常が切り取られています。 彼がフランスの国民的写真家と呼ばれる所以でしょう。 ![]() この写真は「パリ祭のラストワルツ」1949年です。 パリ祭の最後、名残を惜しんで踊るカップルでしょうか。 人気のない街角で、夜が更けるのもいとわずに踊っている2人。 2人でいれば他には何もいらない、明日がどうなろうとかまわない、そんな雰囲気でしょうか。 ![]() ひとつ気になったのは、タイトルが「ドアノー/音楽/パリ」となっているのに、「音楽」があまりないのです、会場に。 この時代のシャンソンなり、ジャズなり、もっとガンガンかけて欲しかったですね。 作品からは音楽の雰囲気が流れ出ているのに、静かな空間なのはちょっとさびしかったです。 SS |
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