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昭和珍道具図鑑
昭和珍道具図鑑
魚柄仁之助という人の「昭和珍道具図鑑」を紹介します。
この人の別の本は以前のブログで一度登場しています。

読む前に気になったのは、書名に付いている「昭和」。
「昭和」を強調した本やテレビ番組や建物が最近よくありますが、なんかピンときません。
まだ懐かしいなどと想うものでもないからかもしれません。
昭和は長かったので、いつを指すかで全然違いますしね。
その上、「昭和」の家に住んで「昭和」の家具や物に囲まれている人々がまだまだ多い訳ですから。
「昭和」を主に生きてきた世代としては「ケッ、先走るんじゃねえ。」て感じですか。
多分「昭和」を付けると売れる事を発見した人がいて、みんな(得意の)猿真似をしているのかもしれませんね。

そして「珍道具」。
欧米で日本の「珍道具」がブームのようです。
僕はこの言葉さえ知りませんでした。
馬鹿げた珍発明(ワイパーの付いた眼鏡とか)から100円ショップで売っている便利グッズまで色々を指すようです。
でも、この本に出てくる珍道具の基本は、今は廃れた真面目な道具です。

魚柄選手の本は、過去の雑誌などの記事をつぶさに調べあげる手法をとっています。
そこには当時の謳い文句や解説、挿絵や写真も掲載されています。
そういうものを見ると、直接その時代を感じることができて楽しめます。

主要なテーマは、白物家電が普及するまでの試行錯誤の「珍道具」の紹介です。
試行錯誤の過程って何であれ本当に興味深いです。
特に「洗濯」「冷蔵」など家事に密着した道具の変遷が面白いです。
例えば「洗濯板と桶」と「電気洗濯機」との狭間の年代に存在する「珍道具」などです。
時代的には戦前から戦後ぐらいです。

そして、それらの多くは電動ではない事がポイントです。
つまり、自分の体を動かす手仕事の範囲内での工夫の結果なのです。
これからのエコを考えていく上で、逆にヒントが隠れているかもしれません。

例えば、久能式洗濯器(1926年頃)
最初の表紙の挿絵の図解です。
ハンドルが水平回転なので回しにくそう。
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例えば、へるくれす家庭用洗濯器(1926年頃)
まるで巨大なオルゴール宝石箱みたい。
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例えば、冷蔵箱(1925年頃)
センスの悪い人の大好きな「家具調~」って感じ。
(家具調こたつ、家具調エアコン、家具調テレビ、家具調ステレオ・・・仏壇みたいなのありましたよね。)
上の二重蓋から氷を入れて下の食品を冷やします。
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例えば、ハンドミキサー(1956年頃)
これは電動のものに近い形ですが、カウンターの端に置かないとハンドルが回らなそう。
CCI_000307.jpg
KS

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[2021/04/19 16:43] | | page top
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