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ダイアモンドの犬
DIAMOND DOGS
DAVID BOWIEの1974年のアルバム「DIAMOND DOGS」についてです。
と言っても、僕が紹介する必要もない有名なアルバムですけど、前回ブログからの「犬」繋がりで・・・。

実はこのアルバム・ジャケット、世の中のアルバムの中で最も嫌いなデザインのひとつです。
発売当時はレコードだったのでジャケットがでかく、こんなもの余計に買う気がしませんでした。
という事で長い間聴く気にもなりませんでしたが、何となく気にはなっていました。

ご存知ボウイ君は70年代前半のグラム・ロックの流行で有名になりました。
気持ち悪いメイク、気持ち悪い衣装、気持ち悪いステージ、両刀使い・・・
当時の、特に堅気なロック少年達は敬遠していたのでは。
グラム・ロック自体バカにされてましたしね。
レコード・ジャケットも気持ち悪いものが多いので、音楽もゲロゲロかと思えば、至ってポップで聴きやすいので肩透かしだったのも覚えています。

ボウイ君自身が演じる架空のロック・スター、インチキ臭い自身のギター演奏(バックのミック・ロンソンのギターは最高)、どこかで聴いたようなフレーズを臆面もなく用いる曲想、カメレオン的に節操もなく変化する音楽スタイル・・・もB級感を漂わせていました。
こいつは「中身のない気取り野郎」だろうと長年思っていました。
が、2017年の「DAVID BOWIE IS」という回顧展を見て、こいつはなかなかの「ヘンポコなヘンテコ野郎」だという事が分かり、最近になって親しみがわいた次第です。
死んじゃったけどね。

ボウイ君のアルバムで最高傑作は1972年の「THE RISE AND FALLl OF ZIGGY STARDUST AND THE SPIDERS FROM MARS」だと思いますが、長年聴いて耳にタコができ、今はあんまり聴く気がしません。
ZIGGY STARDUST
通ぶった人は1977年からのベルリン三部作、遅れて来たミーハーは1983年の最も売れた最悪アルバム「レッツ・ダンス」を一番だと選ぶかもしれません。
(話は違いますが、ミュージシャンの最高傑作アルバムを知りたい時、通ぶった人に聞くとベタな代表作を避ける傾向がありますので、お気をつけくださいませ。
ビートルズと言えば「リボルバー」だな、とか言うんですよ、そういうひと。)

今回、なぜボウイ君のアルバムの中で「ダイアモンドの犬」かというと、楽曲や作品としての纏まりがかなりのレベルなのです。
長い間気持ち悪いジャケットに騙されていました。
要は、ジャケットと内容とのギャップに感銘を受けたのです。
グラム・ロックから心機一転を考えたようですが、それ以前とあんまり変わり映えしない音楽性でありながら、なかなか聴かせるグラム・ロック的なアルバムになっています。
オーウェルの小説「1984年」に影響されているらしいのは、単純でヘンポコですけどね。

僕は特にボウイ君のファンではないのですが、何となく長年聴いています。
なぜなんでしょう。

KS

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[2021/02/09 10:24] | 音楽 | page top
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