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P邸 11
ガイア・アソシエイツで設計したP邸外構の設計の紹介の続きです。
今回からは、工事から完成までをお見せいたします。

駐車場部分はコンクリート舗装を剥がしてやり直すのですが、工事は言葉で言うほど簡単ではありません。
現場はこのように掘り返され、思ったよりも大袈裟な状況になります。
IMG_0981.jpg
既存のようなコンクリート舗装だと、雨水は沁み込まずに道路に流れます。
今回の改修では、気候変化への対応や環境への配慮も重視し、浸透性のある仕上材とすることにしました。
そうする為には、写真のように決まった厚さの砕石を下地として敷かなければなりません。
これは、車が踏んでも地盤が沈みにくい仕様でもあります。
(浸透性のある仕上材を敷いても、その下がコンクリートだったら意味がないので、下地には注意注意。)
IMG_0989.jpg
仕上は穴の開いたコンクリートブロックのようなものを敷きます。
隙間には土を入れ、穴には植物を植えます。
(タイル自体に浸透性のある商品もありますが、今回は植栽も併せて考えていたので、穴から浸透するものにしました。)
そうすると浸透性能だけではなく、緑化によって路面の蓄熱が抑えられるので、ヒートアイランド現象を緩和できます。
IMG_1101-.jpg
拡大するとこんな感じで、4つの突起と一つの穴で1個のブロックです。
このブロックの優れたところは、上を車や人が踏んでも穴の部分に植えられた植物のダメージが少ない事です。
できあがったものを見れば、街のあちこちで見覚えがある事を思い出すのではないでしょうか。
IMG_1106.jpg
さて、床と同時にパーゴラも組み立てます。
パーゴラは、既製品部材を組み合わせて現地の状況や寸法に合わせました。
既製品そのままを使用していないので、言わばイージーオーダーです。
IMG_1072.jpg
既製品の使用は工事費節約と安定した性能確保の為ですが、設計としてはゼロから考えるよりかえって大変でした。
何故かと言えば、大手メーカーは既製品をそのまま売った方が楽なので「(改造したりする)面倒は御免だ。」という態度だからです。
また、メーカー内でその商品について技術的に詳しい人を探すのも大変です。(企業ってそんな事でいいのかな???)
その商品に詳しい人と打ち合わせないと、イージーオーダーや改造ができないですからね。

今後、建材業界も、出来合いのものを売るだけのメーカーと多様に対応するメーカーとに分かれていくのでしょう。
(どちらの商売をした方がヤリガイがあるかはお分かりですよね。)

続く。

KS

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[2020/06/23 08:11] | P邸 | page top
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