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ヴォイニッチ写本の謎
ヴォイニッチ写本の謎
この一見美しいカバーの本は何でしょう。
でも、イラストをよく見てください。
何だか不気味ですよね。

これはゲリー・ケネディとロブ・チャーチルによる「ヴォイニッチ写本の謎」という、かの古文書「ヴォイニッチ写本」の謎に迫る本なのです。
中には、「かの古文書」なんて言われても聞いたことないぞ、という方もおられるかもしれません。
(詳しくはインターネットで検索してみてくださいね。)
胡散臭いトンデモ本かと思われるかもしれませんが、過去にBBCでドキュメンタリーを放送したことがあるらしいですし、NHK(ならいいって訳じゃないですが)でも取り上げていました。

「ヴォイニッチ写本」を一言で言うと、謎の本です。
中世に書かれたようなのですが、20世紀に本の発見者ヴォイニッチ(古書収集家)によって書かれたんじゃないかという説もあります。
(もし自分で書いたなら発見者ではなくて著者になってしまいますね。)

絵は意味不明な部分が多いし、文章も解読できていません。
挿絵の植物などは現存するものかどうか分からないようですし、文章は不可解な文字で書かれています。
でも、鉄腕アトムの21世紀に何も解明できないなんて!

僕が気になったもののひとつに、次のような挿絵があります。
裸の女性達がパイプで繋がれた緑の池に浸かっています。
ってこれなあに???
ムー民だったら「宇宙人が地球人に温泉の効能を教えている本だよん。」なんて言うかもしれませんね。
ヴォイニッチ写本
こんなページを見たら、どうしても内容が知りたくなりますよね。
文章がたとえ暗号文だったとしても、今のAI時代に中世の初歩的なトリックが解けないのはなぜでしょうか。
何しろ、色々な分野のエキスパートが謎解きに挑戦していながら結果が出ていなのですから。

という事なので、「暗号ではなくエスペラント語のような創作された言語」、「高価売却目的に捏造されたデタラメ言葉のデタラメ本」などの説も出ています。
いずれにせよ結論はまだです。
現在、原書はイェール大学にあるようですが、未だ書かれた時代の特定ができていないのも???です。
こういうのって、ロズウェル事件みたいに歯切れが悪くてイライラしますよね。

ところで、今回紹介した本は、勿論原書の謎の解明ではなく謎解きの変遷です。
「謎が解けない」という事を400ページ近い本で語っている訳ですが、読んでみると案外興味深いです。
特に暗号について初歩的な知識が身に付きますよ、なんてね。
ただ、図版が少なめなのが残念です。

僕は、捏造して売る貴重本にしては絵があまりに下手だし、あれこれ手数がかかりすぎだと思います。
これでは謎が多すぎて、売る為の金額的な価値判断もできません。
また、秘伝に関する暗号書であるならあからさまな挿絵を載せるのはおかしい、と感じます。
それらの挿絵が何かのメタファーなら別ですが。

写本を見た第一印象に立ち返ると、ヘンリー・ターガーの「非現実の王国として知られる地における、ヴィヴィアン・ガールズの物語、子供奴隷の反乱に起因するグランデコ・アンジェリニアン戦争の嵐の物語」と似たような匂いがしました。
つまり、個人の特異な嗜好による特定の事象への異常な執着の表現結果・・・ですか。

「ヴォイニッチ写本」のようなものを見ると「俺なら分かるかもしれない!」と謎解きの血が騒ぐ人もいると思います。
思い込みをしなければ、案外答えは簡単なところに転がっているのかもしれませんよ。
皆さん、解読に挑戦してみてください。

KS

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[2020/05/26 08:15] | | page top
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