![]() かなり以前からテレビで放映されていて少し話題だったようですが、今頃になって「孤独のグルメ」の再放送を何となく見ています。 原作は漫画だそうですが、それとは関係なく主演の松重豊が微妙に可笑しいのです。 主人公は個人経営の輸入雑貨商という設定のようで、毎回、番組最初に取引先を訪れ何やらしょぼい打ち合わせをします。 が、それはその後の内容とはほとんど関係ありません??? そして帰り道に必ず腹が減ってしまい、ひとりフラッと知らない店に入って食事をし、満腹になって店を出ます。 これが毎回のストーリーです。 その食事の様子を、主人公の「心のナレーション」を聞きながら見続ける、というアホくさい番組です。 ある意味、体罰番組かもしれません。 一応ドラマなんで、店員や客などの登場人物は役者ですが、店やメニューや料理は本物です。 そして主人公はやたらと注文しやたらと食べます。 他の客が食べているものも羨ましくなり、それも頼みます。 訪れる店も立派なレストランではなく、場末的な食堂が多く、飲み屋の場合もあります。 主人公は下戸なので、飲み屋ではウーロン茶と(肴ではなく)食事になるものを無理やり注文しています。 (なぜそういうところにわざわざ入って気まずい感じになっているかは、不思議ですけどね。) 前にも書きましたが、日本の番組は何でも「うまいうまい」となるのが気に入りませんが、この番組の場合は店を借り切っているので仕方ないかもしれません。 但し、原作では「まずい」となる場合もあるそうです。 他のドラマなどで松重豊を「面白い」と思う事は少ないかもしれませんが、「孤独のグルメ」との相性はとても良さそうです。 この番組で初主演らしいですが、僕は三木聡の映画にチョイと出ていたのを覚えていました。 ヌォーっと平凡なようで、チョビっと妙な人ですね。 番組の最後に、原作漫画の作者が(本当の店員がいる開店時に)その店に行って食事をするコーナーがありますが、そちらは案外つまらないのでチャンネルを変えてしまいます。 それから「孤独のグルメ」というのは原作名なので仕方がないかもしれませんが、番組のムードとは合っていないように感じます。 ひとりだけど孤独な感じじゃないし、グルメというのとも違います。 このタイトルへの先入観で長い間見なかったんだ、と今頃気がつきました。 KS |
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