![]() パナソニックの汐留ミュージアムに「建築家ピエール・シャローとガラスの家」展を見に行ってきました。 銀座(新橋)から浜離宮に向かう途中にあります。 昔勤めていた会社(今は移転してしまったようです)の近くなので、懐かしいような、(風景が変わってしまっていて)懐かしくないような・・・。 銀座のすぐ隣で休日だったのに、人のあまりいない寂れたエリアになっていました。 ところでピエール・シャロー、フランスの家具デザイナー・インテリアデザイナーで、著名な作品は20世紀前半にあります。 上の写真は、建築家の手を借りてデザインした住宅+診療所の改修です。 これが「ガラスの家」と呼ばれています。 片面が全てガラスブロックのアパートです。 今でこそ、野暮ったくてどうってことないかもしれませんが、当時は画期的なものだったのです。 ピエール君、当初はアールデコっぽい家具をデザインしていましたが、ある時から自己流モダニズムとでもいうデザインに変貌します。 その変化の様子も展示物から分かります。 何だか変ですが、とても良いです。 まさしくそれを見に行ったのです。 次の写真です。 ![]() 私は、大きな潮流の生まれる前の試行錯誤の様子を見るのが大好きです。 上記のようなモダニズムのちょっと前の作品(例えばテレビの名探偵ポアロに出てくるような建築)、シュールリアリズムの前のダダの作品などなどなどなど。 ところでピエール君、1920年代のフランス映画「人でなしの女」(次の写真)に家具デザイナーとして参加していたようです。 ![]() 私は80年代に完全復元サウンド版というのを映画館に観に行った覚えがあります。 確かBUNKAMURAだったかな。 この頃、古い映画を時々観に行っていました。 なぜこの映画を観たかというと、背景のデザインを見たかったからなのです。 ロベール・マレ・ステヴァンという建築家の作品(上の写真)など、当時の前衛美術を渾然一体として見ることができます。 チャンスがあれば是非観てください。 (ただし、映画自体の内容の保障はできません。 私も、気持ち悪い顔をしたおばさんが出ていたこと以外、なんにも覚えていません。 面白かったのはあくまで背景。) KS |
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