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JACKSON POLLOCK
POLLOCK
生誕100年ジャクソン・ポロック展」を東京国立近代美術館で観てきました。
若い頃と晩年をぬかせば、こんなの(↑)を描いていたアメリカの絵描きです。
正確に言えば、描くのではなく絵の具をたらすのですが。

アイディアは面白いと思いますが、ずーっと似たようなことを続けていくのは・・・。
この手の作品がいっぱい展示されていました。
中には美しいものや墨絵のようなものもありましたが。
この手法で描いたものの最期の方には、描いた後にキャンバスを人型に切り抜いたようなものもありました。
やっぱり飽きてきたのかな。
(実際、スランプやアルコール中毒に悩まされたそうです。)

ポロックが描画の実演をしている映像もありました。
ガラスに絵を描いていて、それを下から撮影しているのです。
これは面白いアイディアだと思いましたが、見ているうちに残念なことが分かりました。
ガラスを通して絵を描いているポロックの顔が見えるのがミソだと思いますが、絵ができてくると絵の具が邪魔で顔が見えなくなるのです。

映像を見ながら、いつやめる(完成とする)かを決めるのが案外難しそうだな、なんていうことが気になりました。
こういう絵はいつまでやってもきりが無いのでは、と思ったのです。

不謹慎にも、ポロックの絵は眺める絵よりもネクタイやネッカチーフの柄にいいかな、なんて思いました。
妻は、それだと汚れているみたいでいやだ、と言っていましたが。
また、ポロックの絵はもっとハデハデな絵だと思っていたのに変だな、と首をひねっていました。
やっぱり現物を見るのは大切ですね。
思い出しましたが、STONE ROSESのデビュー・アルバムのジャケットの背景もとても似てますね。
確かバンドのメンバーが描いたと思いましたが。
だれにでもできる手法だ、といえばそれまでだけれど。

今回、(実はあまり興味の無い)ポロックを観にいった理由は、ポロックのアトリエが再現されているからでした。
それがこれです。
POLLOCK2
広いか狭いかよく分からないスペースですが、天井は高く、木造の小屋といった感じでした。
床は、実物のアトリエで床の写真を撮り、大きな原寸フィルム(シール?)にして美術館の床に貼ったようです。
なので、様子は分かりますが、質感はよく見るといまいちです。
本物の床は板貼りのようです。
絵の具で汚れまくっていますが、その汚れがポロックが描く絵ととても似ていました。
というか同じです。
何となく微妙な気分になりました。
でも、一見の価値は十分あります。

ゴールデンウィークまでやっています。
ポロックは、有名な割にまとまった展覧会は日本ではほとんど開かれていないと思います。
如何でしょうか。

KS

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[2012/04/21 09:02] | アート 1 | page top
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