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ラ・ジュテ
ラ・ジュテ-
クリス・マルケル監督の1962年のフランス映画「ラ・ジュテ」を見ました。

期間限定無料配信されているのを友人に教えてもらったので、見てみようと思ったのです。
30分に満たない白黒の短編映画です。

内容は第三次世界大戦後という近未来の話ですが、いわゆるSFらしい造形は無く、閉鎖的なデストピアが展開しています。
主人公の男は過去や未来に時間旅行をするのですが、こんな陰鬱なタイムトラベルは初めて見ました。
タイムトラベルにありがちな「あれ、おかしいぞ?」という矛盾点はありましたが・・・。

次の写真みたいに目を覆われているのを見ると、何かゾワゾワします。
これでタイムトラベル!
お金をかけそうなところにかけなかった結果、逆に閉塞感漂う特異なムードが撮れたのかもしれません。
ラ・ジュテ2-
・・・というように映画の内容も変わっているのですが、特筆すべきは表現手法。
映画と言いながら動画ではなく、スチール写真の連続なのです。
つまりは枚数の多い紙芝居にナレーションを付けた感じ。
ラ・ジュテ4--
公開当時に皆さんがどのように感じたかは分かりませんが、古今東西の多くの映画人に影響を与えたようです。
そして今の目で見ると・・・ある意味新鮮。
話の筋にはそれ程惹かれませんでしたが、全体の雰囲気は妙に気になりました。
1枚1枚の画像も魅力的で美しいです。

映画じゃなければ何てことない手法かもしれませんが、これを発展させればやれる事はまだありそう。
誰でもPowerPointのスライドショーの要領でこの手の映像を簡単に作ってみる事はできますよね。
プレゼンテーションではなくゲージュツ的にする工夫は必要ですが、色々試してみるのは簡単です。
ラ・ジュテ3--
さて、ひとつ気が付いたのですが、全てスチール写真なのかと思っていたら、女優が微妙に動くシーンがありました。
(制作上のミスやフィルムの劣化によるものでなければ)そういうちょっとした悪戯って面白いですよね。
これも使えそう。

KS

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[2024/02/17 15:52] | 映画 | page top
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