fc2ブログ
S. F. SORROW
THE PRETTY THINGS S F SORROW
イギリスはイングランドのロックバンドTHE PRETTY THINGSの1968年のアルバム「S. F. SORROW」を紹介します。

中心メンバーのひとりディック・テイラー君は当初、後のローリング・ストーンズの面々とバンドを組んでいて、正にストーンズになり損ねた男です。
そしてデビューした頃(60年代前半)のプリティ・シングスは、「ストーンズよりワルなバンド」と言われていたようです。
それに対して可愛らしいバンド名ですが、アメリカのブルースの曲名から取っているので、バンドのイメージとは関係なさそうです。
初めは「不道徳」で脚光を浴びていたバンドですが、だんだん低迷していきました。
THE PRETTY THINGS
時は移り、60年代後半のヒッピーの時代に入ります。
それまでブリティッシュ・ビートをやっていたバンドも衣替え、サイケな音楽を始めます。
プリティ・シングスもノーマン・スミス君のプロデュースで、ロック史上初の「ロック・オペラ」と言われているコンセプト・アルバムを作ります。
それが今回のアルバムです。

ダーティーなイメージは払拭され、素晴らしいサイケデリアが構築されています。
まるで別のバンドみたいです。
でもビートルズだって初期のアルバムと「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」とを比べたら全く違いますよね。
つまりは当時のロックの進化って数年でそんなに凄いものだったのです。
逆に言えば同じ事をしていたら置いていかれた訳です。

このアルバムは彼らの最高傑作だと思いますが、当時は売れなかったようです。
実はこの前後のアルバムもかなり出来が良いのです。(どれも売れなかったようですが・・・なして?)

1967年の「EMOTIONS
これはスウィンギング・ロンドンからサイケデリックへの音楽的移り変わりが良く表れた秀作です。
THE PRETTY THINGS EMOTIONS
1970年の「PARACHUTE
これはサイケの残り香がまだムンムンするけれど、新しいロックに踏み出した秀作です。
曲の繋がりも良い感じです。
THE PRETTY THINGS PARACHUTE
この頃、バンドは素晴らしい作品を出しながら見合った評価が得られなかったので、経済的には苦しかったようです。
アルバイトでエレクトリック・バナナという変名のレコードを出していましたが、それも悪くありません。
そちらは全楽曲を纏めたボックスセットが出ているので聴いてみましょう。
ELECTRIC BANANA
プリティ・シングスは何と最近まで活動していたようですが、商業的には報われないバンドだったんですね。
運が悪いというか残念な事です。

さて、ジャケット・デザインですが、一見悪くなさそうなのですが、よく見るといただけません。
何ともヘタクソ。
ここに取り上げたもので言うと・・・「EMOTIONS」以外はちょっと。
デザイン・センスの良し悪しって金の問題じゃないので、これも残念な事です。

僕は最近になってプリティ・シングスの古いディスクを引っ張り出してきてよく聴いています。
色々聴き直して思ったのは、彼らの曲想は案外ロマンチックだという事。(そうじゃないものもありますが。)
ダーティーな先入観で埋もれさせてしまうにはもったいないバンドなのです。

KS

このブログが気に入ったらクリックしてください!

[2024/04/19 09:29] | 音楽 2 | page top
| ホーム |