![]() 近所のKATSUYA SUSUKI GALLERYで、家田実香という人の個展「神様はサイコロ遊びをさせる」を見ました。 「マテリアル・フェティシズム」を掲げて制作している作家だそうです。 アクリル絵の具に対する偏愛?を原動力に制作しているということでしょうか。 下地に塗った絵具と、上から塗っていく絵具の乾燥度の違いや伸縮性の違いで、画面がひび割れてくる様子を作品としているようです。 偶然による、思いがけず、そして思いもよらない美しいひび割れの世界の虜になっている、そんな感じです。 偶然に任せるので「神様はサイコロ遊びをさせる」ということでしょうか。 この人の作品には強烈な赤がよく合っています。 他の色を扱った作品もありますが、いまいちピンと来ませんでした。 作品展の構成は誠にシンプル。 白い壁に単に並べただけ。 しかし今回に関しては、その単純さがよく合っているように思いました。 要するにアクリル絵の具に対する偏愛、それのみが言いたいっていう感じです。 ![]() 中でもこの作品が一番気に入りました。 赤い水の底(血の池地獄?)に何かが沈んでいて、それが深い所にあるものと、浅い所にあるものが影のように見えている、そんな印象です。 そのぼやけ具合が、絵の中に奥行き感を醸し出しています。 ![]() SS |
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