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線について
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銀座蔦屋書店GINZA ATRIUMで⻤頭健吾という人の個展「線について」を見ました。

会場の真ん中を占めるカラフルな線たち。
このような線が重なり合って平面を形作っているのが、後ろの壁に並ぶ作品群ということでしょうか。
「線」というくくりで見るとそういう解釈が成り立つのでしょうが、しかし印象としてはこの立体作品と平面作品はまったく別物で、違う作家が合同展示しているみたいです。

なんでそういう印象を持ったかというと、立体作品の方は直線的で方向性があり、組み合わさった直線のからみあいが空間を占めているのに対して、平面作品の方は、あくまで上から垂らした自由曲線の集積で構成されており、ポロックを思わせる表現方法だからです。

この二つを一緒に見せる意図がいまいちよくわかりません。
別の機会に展示した方が良かったのでは??
引きを取って平面作品を見ようとすると後ろの立体作品にぶつかりそうになるし、全体を見て流れを読もうとしても、中央の作品がじゃまでそういうことができません。
あるいはこれが直線じゃなくて、ぐにょぐにょの曲線で作られていたら、もっと平面作品との関連性や関係性が出たかも。
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平面作品の方は、いつかディーゼル・アート・ギャラリーで見た中西伶という人の「TREE OF LIFE」に似ていました。
こちらもなんとなく球形に見えなくもないですね。
しかし、円形だけではなく、四角形にも同様の手法で描かれているので、特に「球」ということが重要な訳ではなさそうです。
円形と四角形、どちらが好きかと聞かれれば、迷いなく円形ですがね。
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SS

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[2023/05/23 07:39] | アート 3 | page top
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