![]() 五輪真弓のデビュー50周年という事で、リマスターされたアルバムのCDが続々と発売になっています。 という事で、今回は珍しく日本人のアルバムを紹介します。 1972年のデビュー・アルバム「少女」です。 (このアルバムは何故か今回の再発から外れているようです。) 僕は沖縄以外あまり日本の音楽は聴かないし、特に五輪選手のファンでもないのです。 しかし、このお方の初期の作品は素晴らしい。 何が良いかというと・・・自作自演なのですが、メロディーの持って行き方が格好いい。 「和製キャロル・キング」なんて言われていましたが、バックでピアノを弾いてくれていただけでそれ程似ていません。 どちらかというと「骨太になったジョニ・ミッチェル」か・・・それも違うかな。 デビューの頃の日本の音楽は陰気なものが多く、僕としては聴くに堪えないものだらけだったのですが、初期の五輪選手の音楽は明るくはないのですが暗くもなくバランスが良いでした。 アメリカ録音でアメリカ人の演奏だっただけにカラッとしていてアレンジも格好良く、曲にとても合っていました。 つまり、この人の音楽はデビューから別格な雰囲気がありました。 知りませんでしたが、このお方、デビューからアルバム3枚続けて海外録音だったり、早々に個人レーベルを持たせてもらったり、5枚目はまたまた海外録音だったり・・・ 当時としては(今でもか?)とんでもなく破格の待遇だったようです。 70年代半ば頃になると、荒井由実君や尾崎亜美君の曲は「これからの曲(いわゆるニューミュージック)」であり、五輪選手の曲は素晴らしくても「それまでの曲(いわゆるニューフォーク)」であるように感じ始めました。 悪い意味じゃないですけどね。 その後、五輪選手は歌謡曲に転進してしまい、人気は出たかもしれませんが、僕の視野からは完璧に消え去りました。 五輪選手が音楽性の方向転換をしたのは結構ですが、なにも歌謡曲じゃなくても・・・。 ビージーズがディスコ音楽を始めた時、とまではいかないまでもなんかがっかりした覚えがあります。 さて、ジャケットですが、これは無いでしょう。 ソニーが力を入れていたのはジャケット以外だったのか。 特にデビューから3枚は・・・レコードだと30cm角の大きさでしょ・・・。 ところで、僕が五輪選手のオリジナル・アルバムを初めて聴いたのは1977年の5枚目「えとらんぜ」でした。 (レコードを買ったんじゃなくてFMのエアチェック) A面はそれまでの代表曲をフランス語で歌っててビックリしたのを覚えています。 これはおフランスで作られたアルバムだったのですね。 ラストの曲「海」が格好良し。 ![]() KS |
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