fc2ブログ
SUPER SILHOUETTE
Super Silhouette-
渋谷に行ったついでに、ディーゼル・アート・ギャラリーでのERIN D. GARCIAという人の展覧会「SUPER SILHOUETTE(スーパー・シルエット)」に寄ってみました。

ガルシア君はミュージシャン上がりのアメリカ人画家のようです。
奥さんが日本人だそうで、会場では70-80年代頃のニューミュージックが小さな音でかかっていました。
(その手の音楽は気恥ずかしい歌も多いですが、アメリカでは「新食感」という事で少し流行っているみたいですね。)
IMG_0798-.jpg
肝心の作品ですが、サイトで見た時はレインボーカラーの単純でお気楽なCGみたいだったので、あまり興味が湧きませんでした。
会場で実際に現物を見てみると・・・やはり単純でお気楽なCGみたいでした。
IMG_0796-.jpg
しかし、キュレーターの女性の話を聞いたり、作画の映像を見たりすると・・・若干印象が変わりました。
実はCGではなく、幅の広い刷毛の部分部分に違う色の絵具を付けてザーッと一度に多色の帯を描いているのでした。
ガルシア君は刷毛をきれいに洗わない事もあり、前の残っていた色が出てきて思わぬ効果を生む事もあるそうです。
IMG_0797-.jpg
また、適当に描いているように見えますが、描く順序をちゃんと決めないとうまく描けません。
ザーッと刷毛で帯のように描くので、花より茎を後に描いたりすると、欠けた花になってしまいます。
まあ、当たり前ですけどね。
IMG_0800-.jpg
という事で、偶然性と計画性とが同居した絵なのでした。
いずれにしてもすぐ描けちゃいそうですけどね。

第一印象より良く感じるようになったのですが、そうは言っても絵というよりもグラフィック・デザインという感じ。
額に入れるよりも包装紙の方が合っているような・・・。

KS

このブログが気に入ったらクリックしてください!

[2022/11/01 15:00] | アート 3 | page top
| ホーム |