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N323 2
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ガイア・アソシエイツで設計した集合住宅N323の続きです。

建築主の希望は「全て賃貸住宅(基本的にワンルーム・1住戸のみ1LDK)」という事でした。
法的には4階建ても可能だったのですが、予算などから逆算して3階建てにする事に決まりました。
※写真は色々な検討案のボリューム模型です。(1番目と5番目が最終案に近いもの)
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集合住宅はディベロッパー主動で投機的な物件が多いので、いわゆる建築家が敬遠する建物のひとつと言えます。
それでなくとも集合住宅は設計上自由度が高い建物とは言えません。

けれども今回の計画は(マンション業者ではない)建築主との直接の仕事だったので、ある程度考えた通りのものができるのではないかと思いました。
それは建築家にありがちな独善的な設計やデザインをするという事ではありません。
コストパフォーマンスを考える事は勿論なのですが、賃貸と言えども住む人の気持を基本にできればと思い設計を進めました。

今回のような住人の顔が見えない建物を計画する場合、どうしてもそういった事を蔑ろにするファクターが入り込んでくるものなので、注意が必要です。
例えば「とにかく住戸を詰め込んで住戸数を増やせ」「居住性よりも第一印象重視かつコスト削減」とかね。
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まずやってみようと考えた事は「階高(建物のひとつの階の高さ)を高くする」でした。
一般的に住戸数をひとつでも増やしたい集合住宅では、階高を詰めて階数を増やそうとするのです。

でも今回は4階建てが可能な敷地なのに3階建てにするのですから、高さに余裕があります。
階高を高くすれば、天井高も高くする事ができます。
通常2,4m程度の居室の天井高を2.7mに設定する事ができました。
30cmの違いというのは水平方向では大した事ないように思いますが、高さ方向ではたいした事あるのです。
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特にワンルームの住戸は面積的に限られた一部屋なので、高さを稼げば部屋の容積が大きくなります。
それによって居住空間としての快適性が増す事になりますし、結果的に貸し出す時の大きな「売り」にもなると思いました。
このような後から変えられない事というのが建築にはあり、それらは計画の初期段階から盛り込んでおく必要があるのです。
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続く。

KS

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[2024/04/17 16:53] | N323(集合住宅) | page top
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