fc2ブログ
つかの間の停泊者
銀座メゾンエルメスフォーラムでニコラ・フロック、ケイト・ニュービー、保良雄、ラファエル・ザルカという人達による「ダイアローグ2『つかの間の停泊者』」という展覧会を見ました。

前回に続き「コンテンポラリー・アートというプラットフォームにて生成される自然と人間のエネルギーの循環や対話の可能性を考察するもの」なのだです。

まず、このタイコから。
保良雄の作品で、太鼓の上にときどき落ちてくるエッセンシャルオイルによって、音がします。
するとその近くにある藁の繊維で作られた(紙のように見える)円柱状のドームの中にある照明が点灯する仕組みです。
トトン、トトンという音が静かなギャラリーの中に響きます。
IMG_2894-.jpg
次がその藁ドームの中です。
繊維が荒いので、向こう側の光も透けて見え、中にいると東南アジア(?)の小屋の中の雰囲気です。
IMG_2904-.jpg
写真左側がこの藁ドームの外観ですが、係に人に言われなければ、中に入れるとは思いませんでした。

次の中央の一列縦の写真、これだけでは何のことやらわかりませんが、手のひらに水を受けているところの写真なのです。
曰く、ネパールで出会った僧に、「水は賢者にも愚者にも必要なものであり、彼らの生命を支えている。
このことを自覚しなければならない。
異なる人種間で争いがあっても、結局は誰もが同じ水を必要としているという事実に行きつく。」といわれたことに基づいて作られた作品なのだそうです。
IMG_2899-.jpg
そして次はその横にあるネパールのアンナブルナで採取した氷河を閉じ込めた作品です。
アンナブルナとは、サンスクリット語で「豊穣の女神」という意味だそうで、やはり水はすべての生き物にとって必要欠くべからざるものだということでしょう。
IMG_2895-.jpg
次はケイト・ニュービーのセラミックの作品「いつも、いつも、いつも」です。
まるで立体地図のように見えますが、よく見るとところどころのくぼみに水が溜まったような釉薬のたまりがあります。
ほんとうに水のように見える部分もあるので、この上を歩いて確かめに行きたくなるのですが、作品なので遠慮しました。
IMG_2907-.jpg
最後の写真は、壁にかかっているのが二コラ・フロッグの作品で、手前の木できたオブジェがラファエル・ザルカの作品です。
まず二コラ・フロッグ。
「水の色、水柱」というタイトルで、青と緑のきれいな海の写真かと思いきや、これが一筋縄ではいかないのです。
海洋から外洋方向に地理的に構成された65枚の写真は、マルセイユ市が公園の中心部に排水を流出してきたことにより、これらの水域にも影響がでいることを水の色から確認しているのだそうです。
この人の他の写真作品は、水中を漂う植物の姿を追うものが多かったですが、どれも美しくて、精度の高い技術を感じさせます。
しかし美を追求するだけではなく、気候変動・生物多様性の低下・地球規模の生物圏への変化にそのまなざしを向けているようです。
ラファエル・ザルカの木の立体作品は、ベンチかと思いきや別の使い方をするものでした。
スケートボードでこの作品の上を飛び乗ったり滑り降りたり。
映像があったので、「ああ、こんなことに使うものなのか」とようやくわかりました。
IMG_2902-.jpg
SS

このブログが気に入ったらクリックしてください!

[2024/04/01 13:24] | アート 4 | page top
| ホーム |