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ブリックヤード・ブルース
ブリックヤード・ブルース-
キーフ・ハートリー&イアン・サウスワース著2004年の「ブリックヤード・ブルース」を紹介します。

原題「JOURNEY THROUGH THE BLUES」の方が内容を分かりやすく表しているかもしれません。
キーフ・ハートリー君は60年代から活躍した知る人ぞ知るイングランド人ロック・ミュージシャン(ドラマー)。
イアン・サウスワース君もイングランド人で、キーフ君より20歳近く若いレコード店オーナー。

イアン君は自分の店に現れたキーフ君と親しくなり、彼から生のロック秘話を聞き、その貴重な体験を是非本にするように勧めたそうな。
イアン君が共著で(多分ずぼらな)キーフ君に発破を掛け続けなければ・・・この本は誕生しなかったかもしれません。(勝手な想像ですが・・・)
努力の甲斐があって、キーフ君の40年に及ぶバンドマン人生を通しての英国ロックの知られざる裏街道が浮き彫りになりました。
キーフ・ハートリー-
労働者階級のキーフ君は若い頃、先の知れた人生に失望していましたが、ロックンロールに惹かれてドラムを始めます。
あれこれのバンドに参加して経験を積みますが、ある時ブルースの素晴らしさを知る事になります。
そしてロックンロールより本物の音楽であろうブルースを追求していく、というお話です。

イギリスの60年代から70年代前半のブルース・ロックについては、ロック・ファンなら誰しもある程度知っていると思います。
でも(知る人ぞ知るミュージシャンである)当事者から苦労話やとっておきの話を聞くのはとても面白い事だと思います。
内容はアングラであからさま、音楽潮流の真っただ中にいる感じで、当時の音楽ファン(ガキンチョ)の生態も分かります。
受けを狙って刺激的な脚色をしている訳でもなさそうなので、資料的な価値も高いのではないでしょうか。
映画のドタバタなメイキングを見ている感じもありますしね。

とは言え本人は、「後で自伝を書くなんて思ってなかったから正確な記憶も記録も無い」ような事を言っております。
このような貴重な体験をしている巷の人達は音楽に限らず沢山います。
昔の事を忘れてしまったり本人が亡くなったりする前に記録しておかないとね。

もっと有名なミュージシャンの伝記や自伝もあるでしょう。
けれど、それなりのフィルターを通して小綺麗で自慢げなお話になっている事が多いと思います。
そういったクソな本はトイレに流してしまいましょう。
キーフ・ハートリー2-
さて、この本の文章はキーフ君の語りの体裁になっています。
それはそれで良いのですが、日本の今の流行り言葉(?)や若者言葉(?)、業界用語(?)、ヘンテコな訛(?)がゴッチャになっているのが気になりました.。(勿論訳者の責任でしょうけど。)
特に「ロケンロール」の連発はやめてほしかった。

この翻訳の体罰に慣れた頃には・・・本を読み終わっていました。
内容はとても面白く、総じて素晴らしい本だと思います。

(注意)
こういった本の特徴ではあるのですが、当時のミュージシャンの名前や曲や音楽事情を知らないと、チンプンカンプンで何が何やら???という事になってしまいます。
勿論面白さ半減以下です。
でもこういう内容を詳しく知りたい方は、Googleという強い味方をうまく活用しながら読み進めましょう。
(古いけど)新しい世界や音楽が広がる事請け合いです。

KS

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[2024/02/15 12:23] | | page top
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