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世界を結ぶ建築?
フランク・ロイド・ライト世界を結ぶ建築-
新橋のパナソニック汐留美術館で「フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築」という展覧会を見ました。

ライトは私が学生時代もっとも好きだった建築家です。
ミースやル・コルビュジエより温かみがあって、その建築が美しいと思ったのです。
またそのドローイングも見事で、場合によっては一晩でそれらを描き上げたというエピソードを聞いて、まさしく彼こそ天才だと思いました。

その懐かしいフランク・ロイド・ライトなのですが、展覧会としては若干ピンとこないものがありました。
何でかしら?
作品の写真や図面が思ったほど多くなく、ライトの概略を鳥瞰するような構成だったからかしら?
家具やステンドグラスなど、建築以外の作品はわりと充実していたように思いますが・・・。

その中で注目すべきはこの帝国ホテルの模型でしょう。
このホテルは、ライトの作品の中でも圧倒的な規模を誇り、今日もなお魅力ある建築として語り継がれています。
帝国ホテル1-2-
次の図面はCROSS SECTIONとありますが、一目で絵のうまい人が描いた図面だとわかります。
CADではなく手描きのころは、図面に思い入れが現れて、どこを気に入っているのかなんとなくわかったものです。
帝国ホテル2-
おしなべて撮影禁止だったので、会場の様子をうまく伝えられないのですが・・・
唯一撮影して良かったのが次の写真。
(フラッシュを使わなければ展覧会で何を写しても構わないと思いますが、チョイとケチ臭くないですかね。)
これはアメリカ人の一般の人向けの手頃な住宅として考案されたインテリア復元モデルです。
天井がちょっと低いか?
こういう木を多用したインテリアが好みの人には良いかもしれません。
IMG_2675-.jpg
ところで、私がライトに関して最も記憶に残っているのは、1914年に彼の自宅タリアセンで起きた殺人と放火による火事の事件です。
今回の展覧会では詳しく触れられていませんが、使用人がタリアセンにガソリンを撒き放火した上に、ライトの夫人と子供2人、それに彼の事務所で働いていたスタッフを含む7人を斧で斬殺したという信じられない事件です。
何故?どうして?
犯人は(事件直後に酸を飲んだせいなのか)口を割らないまま7週間後刑務所で餓死したということです。

これだけでもショックだと思うのですが、タリアセンはさらに1925年にも配線からの火事で焼けています。
そしてもっと驚くべきは、ライトはその後もタリアセンを使い続けていたようなのです。

数々の困難に出会い、訴訟やらなんやらを抱えつつ、それでも後世に残る建築を残したフランク・ロイド・ライト。
劇的人生を生きた建築界の巨匠なんですね。

SS

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[2024/02/03 14:29] | 建築 2 | page top
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