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RM邸 12
ガイア・アソシエイツで設計したRM邸の続きです。

今回は二世帯住宅の親世帯です。
天井の高い(3.7m)LD(リビング・ダイニング・ルーム)です。
建築主のご希望で、キッチンはLDと区分してほしいということだったので、右奥がキッチンとなっています。
(扉のガラスはマジックミラー)
左側にはこれまでにもご紹介しました中庭があり、その奥は寝室です。
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こういう高い天井のLDにした場合、照明計画が難しいです。
通常、ダイニングテーブルとソファのセットを置くことが多いのですが、家具が決まっていない場合、照明の位置で家具レイアウトが規制されてしまいます。
ダイニングテーブルの上にコードペンダント、ソファのセットにはシャンデリア、なんていう照明にした場合、もうその位置にしか家具を置くことができません。
また、ダウンライトのような基準照明で明るさを確保した場合、球交換の時に天井が高すぎて業者を呼ばないと交換できません。

そこで今回はスポットライトを基準照明とし、家具のレイアウトによって自由に照明の位置も変えられるようにしました。
しかも、建築主で気軽に照明を移動できるよう、ライティングダクトをグリッド状に組んで、適当な高さまで下げました。
これなら普通の脚立でOKです。

高い天井なので通常のエアコン以外にガス床暖房も設置し、天井扇を設けています。
これも空調効率を考えた省エネの工夫の一つです。
冬季のエアコンは、ガス床暖房の立ち上がり時に使用するぐらいの補助暖房となります。
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次の写真はキッチン。
大型冷蔵庫が置けるように十分なスペースを入り口側(写真手前左)に取っています。
キッチンにもエアコンが欲しいとのことで設置しました。
確かにこういう独立型のキッチンは、夏場は熱がこもって料理をする人だけがひたすら暑い!!という事態になりがちです。
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キッチン奥の食品庫。
こういうスペースがあると便利ですよね。
野菜・乾物・買い置き品・ペットフード・調理器具・洗剤等なんでも入ります。
ちなみにキッチンと食品庫の床は天然リノリウムのシートです。
水にも強く、天然の除菌作用もあって、こういう場所に適しています。
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次は中庭にある第2のブリッジです。
この家には1階にひとつ、2階に2つのブリッジがあり、そこからの向かい合う部屋の見え方がおもしろく、意外な空間展開があって楽しめます。
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こちらは奥様の寝室。
ちょっとした作業ができるカウンターと4畳半ほどあるウォークインクローゼットが付いています。
まさにここは自分のためのプライベートスペースです。
写真にはありませんが、中庭に面した大きな窓もあるので、LDの様子も分かります。
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続く。

SS

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[2023/11/21 07:40] | RM邸(集合住宅) | page top
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