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コールセンターもしもし日記
コールセンターもしもし日記-
吉川徹著「コールセンターもしもし日記」を読みました。

実はもうだいぶ前から、企業のお客様相談やコールセンターに電話をかけたとき、以前とは違う違和感を感じていました。
自社の製品に関して、どんな簡単な質問をしても即答する人がいないのです。
えっ、こんなことも知らないでお客様相談窓口が務まるの??というような人が多いのです。

その訳がわかりました。
つまり、その人たちはその会社の社員ではなく、コールセンターの派遣社員なのです。
この著者も、コールセンター派遣社員で、全く何も知らないのに、お客にiDeCo(確定拠出年金)をセールスしていたというのだから恐ろしいです。

わかったような受け答えをするけれど、心の中では、突っ込んだ質問をされたらどうしよう・・・とヒヤヒヤしているとか。
もちろん同じ部署に専門家もいて、その人につなげばいいのだけれど、その人が別の電話に出ていたり、席を外していたりするともうパニックになるのだそうです。

いろいろな業種のいろいろな電話応対が仕事としてあるそうですが、一番きついのがドコモのコールセンターで、料金の不払いで携帯を止められた人たちが、頭にきて怒鳴り込んでくるというパターンなのだそうです。
払わないあんたが悪いんだろう!!ということばを飲み込んで、ひたすら怒鳴られ続ける客に応対する・・・。
その代わり時給は1400円で、その他の1200円よりいいそうです。

この人がそもそもなんでコールセンターの派遣社員になったのかというと、大学卒業後就職したJAの仕事がきつくてウツになり、退社後すぐに生活のため働かざるをえず、そうなると求人票でいつでもすんなり雇ってもらえるのがこの仕事なんだそうです。
結婚もして子供も生まれたけれど、離婚して養育費を払うことになり、それがこの人の経済的負担になっていきます。
それでも、息子にだけは無責任な父親だと思われたくなくて、15年間必死で払い続けます。
風呂無しワンルームに住み、暖房費節約で一生懸命お金を工面します。

今55歳になり、息子とは時々会って食事をしたり、年1回旅行をしたりするというので、この人の苦労は報われたのでしょう。
自閉症の子供のサポートをする介護福祉士に生きがいを見つけ、今後はそれを仕事としてやっていきたいそうです。
こういう人なら、気長に子供のペースで付き合ってくれるかも。
頑張ってください。

SS

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[2023/09/30 07:36] | | page top
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