今回からガイア・アソシエイツで設計したコシ産婦人科医院を紹介いたします。
思い起こせば、この医院の設計に携わって10年を超えました。 その間、他の設計者による竣工時の主に内装(1号館・2号館)を順繰りに改修してきました。 極力合理的な改修をしようと思っていますが、医院のその都度のニーズや都合もあるので、そうとばかりもいきません。 それでもできるだけ無駄が無いよう(作っては壊しにならないよう)毎回知恵を絞っています。 今回は1号館2階の診察室・内診室・採血室の改修です。 建物のこの辺りは元々の病室エリアで、廊下やナースステーションを含め竣工当時の内装が残っています。 一見ナチュラルな仕様ですが、必要な性能と仕様が合っていないものもあり、若干の問題もあります。 ![]() 改修した部屋は元は病室(2室)と脱衣・美容室でした。 病室は竣工時のデザインのままだったので、ガイア・アソシエイツとして初めてのデザイン変更になります。(次の写真が既存) ![]() 脱衣・美容室は、このエリアでは唯一、以前にガイア・アソシエイツ流のデザインに改修した部屋でした。(次の写真が既存) 解体するのはとても残念でしたが、これも人生。 より良くなるのであれば、それで良いのです。 ![]() 1室6.5畳程の3室だけの改修ではありましたが、診察室と内診室は院長が常時使用する重要な部屋です。 機能だけではなく、デザインもちょっと驚くようなものにしようと頑張りました。 ただ、設計期間が1ヶ月、工期が1ヶ月ととてもタイトなスケジュール。 改修面積が小さくても建築の要素は面積にかかわらず同じですから、手数は変わりません。 また、医院が稼働しながらの工事だったので、患者の動線分離だけではなく、音や振動や埃等の配慮も必要で、施工も大変だったと思います。 続く。 KS |