![]() 銀座のポーラミュージアムアネックスで西島雄志という人の個展「瑞祥 zui-shou ─ 時の連なり ─」を見ました。 うーん、見ごたえありました!! この人の作品は、針金で小さな渦巻きを作り、それをひとつのピースとして次々つなげていき、大きな立体を構成するという手法をとっています。 あまりに細い針金なので、ひとつのピースが1センチ以下の大きさです。 これを繋げて作品を作るには、どれだけの時間と労力と根気が必要なことでしょうか。(もちろん芸術的センスも) おもしろいのは、立体の輪郭を最低限の要素で表現している点で、そのためみっしりとした彫刻ではなく、はかない気配を漂わせた幻のように感じられることです。 今回のテーマは「神」。 作者によると、「神とは人が感じ取る第六感の別名ではないか」ということです。 「神が第六感なのではなく、神が存在することを感じ取るのが、人間の第六感なのでは??」と私は思いますが、それはさておき、作品は圧巻です。 次の写真は「神使 shin-shi」、昔から神の使いとされている八咫烏です。 銅線だからロクショウを吹いているのでしょうか? そう、脚が3本ありますね。 じっとこちらを見ています。 ![]() そして次は「瑞祥」、良いことの前触れという意味です。 暗い空間に、ほの暗くライトアップされた龍と鳳凰が空を舞っています。 数メートルある大作で、すごい迫力であります。 これは近年見た作品群の中でも、突出した傑作です!! これを見た人にあまねく良いことが起こりそうです。 ![]() そして次が「真神」、ニホンオオカミだそうです。(犬かと思いました。) これまでの作品と違うのは、床に丸い金属が敷かれていて、それに作品が映り込み、かつ光を反射して、周りの壁にシルエットを映し出している点です。 これがまた不思議なオーラを生み出していて、本当にそこにオオカミがたたずんでいるような気配を感じました。 神格化したニホンオオカミ真神は、真実を見極める神なのだそうです。 ![]() 良い作品が見られて幸せな気分でした!! SS |
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