![]() 港の見える丘公園奥にある神奈川近代文学館で「生誕120年 没後60年 小津安二郎展」というのを見ました。 皆さんが褒め称える小津君の映画、僕も結構テレビで見ていますがお金を払って見たいとは思いません。 強いて言えば、「お早よう」ぐらいでしょうか。 それも内容はどうでもよくて、画面の構図と当時の新しい戸建住宅の団地のデザインを楽しめる映画だからです。 ![]() 話は変わりますが、「物書き」の展示って要は文章中心なので、その人のファン以外には退屈です。 だからなのか、最近はあちこちの文学館の展示に凝ったものもあり、来館者を飽きさせない工夫をしています。 それを期待して敢えて小津君を見に行ったわけですし、何で文学館でこんな企画を、とも思いました。 (近頃の文学館の企画って、文学以外で集客できそうな人を取り上げて、無理やり文学と関連付けたものを時々目にします。) ![]() しかし今回のものは、残念ながら彼の映画と同じく寝てしまいそうな内容でした。 旧態依然とした展示にがっかり。 外の公園は平日なのに人で溢れかえっているのに、文学館は「係員の方が多いのでは?」って感じ。 ![]() 展示を見ていて気に入ったのは、小津君本人がデザインした文机です。 文机自体古臭くて馴染みの薄いものですが、それなりにモダンでシンプルなデザインでした。 同じ形の小さな抽斗が沢山ついているところが、性格の細かさをあらわしているようにも思いました。 ![]() ところで、少し古い記録(2012年)ですが、小津君の映画「東京物語」が世界の映画監督の投票によるもっともすぐれた映画1位(世界の評論家の投票では3位)だったそうで、その時の順位表が貼り出してありました。 こういう投票って大抵オーソン・ウェルズ君の「市民ケーン」が1位ですけど、とても意外でした。 小津君は、いつか外国人も自分の映画を理解してくれる、と言っていたそうですが、そうなったんですかね。 映画を理解しても面白いと思わないのは我々夫婦だけか??? KS |
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