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黙示録
MAHAVISHNU ORCHESTRA APOCALYPSE
MAHAVISHNU ORCHESTRAの1974年のアルバム「APOCALYPSE」(日本語タイトル:黙示録)を紹介します。
珍しく今回はジャズで。(純粋なジャズじゃないけれど。)

マハビシュヌ・オーケストラはイギリス人ジョン・マクラフリン君が作ったフュージョン・バンドです。
本当の「オーケストラ」ではありませんが、オーケストラじゃないのにオーケストラってELOとかYMOとか色々ありましたよね。
因みに御存知かとは思いますが、ジョン・マクラフリン君はマイルス・デイヴィス君のグループにいた凄腕ジャズ・ギタリストです。

フュージョン(当初の名称はクロスオーバー)というジャンルは、ジャズを基にロックなど別のジャンルと融合させた音楽ですね。
70年代を通して流行しますが、後半はご多分に漏れず形骸化して、角が取れてカラオケみたいな音楽になりました。
このアルバムはまだ発展段階のアグレッシブな作品と言えるでしょう。

さて、このアルバムではジョージ・マーティン君(御存知ビートルズのプロデューサー)がプロデュース、マイケル・ティルソン・トーマス君指揮のロンドン交響楽団が共演しています。
発売当時は、ジャズ界の「サ-ジェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」などと鳴り物入りで宣伝されていたように思います。
(レコード会社の発想が短絡的ですけどね。)
それに匹敵するかどうかはジャンルが違うので比較しにくいですが、確かにこちらも素晴らしい作品である事は確かです。

とは言え、当時ビートルズ再結成の噂に何度も踊らされていたロック・ファンは、性懲りもなくこのアルバムを買って、ビートルズと何の関係もない事を知り、レコードをフリスビー代わりにした事でしょう。
やれやれ。

マハビシュヌ・オーケストラのアルバムでは、1971年の1ST「THE INNER MOUNTING FLAME」(日本語タイトル:内に秘めた炎)THE INNER MOUNTING FLAME
1973年の2ND「BIRDS OF FIRE」(日本語タイトル:火の鳥)
BIRDS OF FIRE
・・・の人気が高いようですが、僕は断然「黙示録」です。
何故かというと、このアルバムにはジャズの冷たい熱気だけではなく、ロックやクラシックの持つ熱い高揚感があるからです。

ジャケット・デザインはどうかというと、一見良さそうなのですが、よく見ると結構説明的で幼稚なので、ギリギリセーフって感じ。
裏ジャケットにはこのアルバムを作った人達の集合写真が出ています。
真ん中で威張ってるジョージ・マーティン君にとっても自慢のアルバムだったようですよ。
MAHAVISHNU ORCHESTRA APOCALYPSE 2-
KS

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[2023/05/11 08:20] | 音楽 | page top
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