![]() アメリカのミュージシャン TODD RUNDGRENの1978年のアルバム「HERMIT OF MINK HOLLOW」を紹介します。 「ミュージシャン」と敢えて書いたのは、彼は作詞作曲をして歌が歌えて色んな楽器が弾けてプロデュースやエンジニアリングができてソロもやるけれどバンドも持っていて・・・単に「シンガー・ソングライター」などとは言えないからなのです。 つまり顔の長いポップスの天才なのでしょう。 (僕は昔、トッド・ラングレン君とハリー・ニルソン君は何となくイギリス人だと思い込んでいて、そのイメージを払拭するのに時間がかかりました。) トッド・ラングレン君のアルバムは、ソロになってから5枚ぐらい、つまり70年代前半のものの評価がとても高いです。 それらは勿論良いのですが・・・ 僕のお勧めは、そういった名作アルバムの怒涛のリリース後に発表されたアルバム。 ![]() 1978年頃というと、それまでのロックはパンクの台頭で失速し、往年のロッカーは生ぬるくて退屈なAOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)なんかに転向していた頃。 また、巷はディスコ・ブームでもあり、音楽的に微妙な時代でありました。 そんな時にトッド・ラングレン君は腑抜けたAORなんかやらず、攻めのアルバムを出したのがコレ。 サウンドは基本的にパワー・ポップですが、その後のニュー・ウェイヴにも繋がる先見性のある音だと思います。 後半少し怠くなりますが、それでも良い曲が多く、全体のトーンも纏まっていて締まりのあるアルバムです。 ジャケットは・・・彼の顔が出ているアルバムはどれも不気味ですが、今回はブラウン管に映ってるという趣向で、違う意味で不気味。 という事でこれは良いですよ。 KS |
| ホーム |
|