fc2ブログ
ケアマネジャーはらはら日記
ケアマネジャーはらはら日記-
岸山真理子著「ケアマネジャーはらはら日記」を読みました。

思ったより面白かった、なんていうと失礼かしら?!
いやはやケアマネというのも大変な仕事です。
利用者の中には、もちろんボケてて暴力的な人もいるし、ゴミ屋敷に平気で住んでてゴキブリ・ダニ・うじ虫がうようよいたり、孤独死した利用者の後始末をしたり、大変な目に会うそうです。
利用者や家族の怒り・不安・悲しみに直面し、その負の感情を受け止めるのが仕事だといっても、自分も人間ですからつらいこともあるでしょう。
この人がそれでもこの仕事を続けているのは、人から感謝され、喜んでもらえることがうれしいからでしょう。

実はこの人、注意欠陥・多動症で不安神経症なのだそうです。
小さい頃から勉強は全くできず、30年やっても仕事も進歩しない、レセプトは書けず、記録も細かく作れない・・・。
(この辺りを読んでて、それじゃあ困るなぁ、と正直思いました。利用者としては、アタマに来ることもあるでしょうよ。)
それでも、利用者の心に寄り添い、今自分にできることを一生懸命やる、そこはぶれないようです。

65歳になって、定年退職を迫られ、働き続けたいと必死で訴えるも結局追い出されて、次の地域包括支援センターに主任ケアマネとして再就職します。
ところが、そこでも「こんなに長くケアマネをやってたというから主任として迎えたのに、なんでこんな簡単なことも出来ないの!!!?」と怒られ続けます。
怒られると余計にオタオタして、挙句利用者宅に眼鏡やらなにやら忘れものばかりしてくる始末です。
ここもだめかと、また新しい介護支援やデイサービスを行っているNPOに再就職します。
そこでは常時人手不足なので、「働けるのなら80歳でもOKですよ!」という会社でした。
あなたができないことは他の人にしてもらいますから!!ということで、ようやくホッとして働き始めます。

しかし、この人に救われた人も大勢いるわけで、やっぱりケアマネは彼女の天職なのでしょう。
がんばって働き続けること、今日より明日、成長できることを信じて歩み続けること、やっぱり大事ですね。
私もがんばろうっと!

SS

このブログが気に入ったらクリックしてください!

[2023/04/06 08:03] | | page top
| ホーム |