![]() ウィスキーは製造工程の最後に樽に入れて熟成します。 その時、水分やアルコール分が蒸発して目減りしますが、それを「天使の分け前」と言うのだそうです。 この映画は、それがタイトル(原題もTHE ANGELS' SHARE)になっているウィスキーにまつわるお話です。 といっても、監督がイギリス人のケン・ローチ君なので、真面目だけど一筋縄ではいかない何とも可笑しいお話になっています。 一言で言えば、グラスゴーでトラブルを繰り返す粗暴な若者がウイスキーを知る事で成長していく(?)といった感じ。 グラスゴーといえばスコットランド最大の都市で、スコットランドといえばスコッチ、つまりウィスキーです。 だからといって「そんな映画・・・面白いのかな?」と思うかもしれませんね。 ![]() この際、騙されたと思って見てみるべきでしょう。 カンヌ国際映画祭でも審査員賞を取っています。 (賞と映画の面白さとは合致しない場合も多いですが・・・。) 前半は社会の底辺で生きている面々のダメな生活が暗く描かれていますが、後半になると「あれれ」という展開になります。 話の構成から、同じくケン・ローチ君が監督した「エリックを探して」を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、正解です。 二つの映画、どちらも見て損はないでしょう。 彼は社会派の監督なので厳しい現実を描き切ったシビアな作品も多々ありますが、途中からユーモラスなタッチで展開するものもあり、そちらが僕の好みなのであります。 ところで主役のポール・ブラニンガン君、前から誰かに似てると思っていましたが、ナインティナイン(お笑いコンビ)の若い頃の岡村隆史君じゃないですか。(写真だとちょっと違う感じだけど) ![]() ブラニンガン君は、失業者だったところを地元グラスゴーでスカウトされたようです。 役者の経験は全く無かったそうです。 この映画への出演は、彼にとっても映画の筋をなぞるような人生の大きな転機だったのですね。 ともあれ、久しぶりに見て楽しくなりました。 KS |
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