ガイア・アソシエイツで設計したH717の紹介の続きです。
設計も終わり見積を取ったところ、奥まった施工しにくい敷地という事で工事金額が高くなり、予算に合いませんでした。 仕方がないので、建築自体は変更せずに内外装の仕上材を変更、造作家具を極力無くして減額を図りました。 但し、せっかく建築主が「エンジョイ館」を希望していたので、夢が萎まないように注意しました。 収納家具型の隠し扉、ジグソーパズル型のフローリングなどのギミックは若干減りましたが・・・。 そうこうして工事金額も決まり、何とか着工にこぎつけました。 今回は、施工の様子を簡単に紹介します。 建築構造は、敷地条件から工事の比較的簡便な木造にしました。 しかし、周囲に崖があるので、崩れた時に建物が壊れないように鉄筋コンクリートの外壁をある程度の高さまで作っておかなければなりません。 奥の黄色い部分がその外壁の型枠です。 ![]() 1階のパーティールームは木造としては広いので、構造も一部に特殊な工法を採用しました。 妻側の両端の外壁はダブルの壁(つまり普通の2倍の壁の厚み)としています。 写真のように筋違いもダブルで入っています。 こんな構造は我々も初めてでした。 ![]() それ以外は普通というか、街で見慣れた感じで出来上がっていきます。 「木造らしい現場の風景ですね」と言いたいところですが、奥まった敷地でクレーン等の建設機械が入らないので手作業が多く、工事は大変そうでした。 ![]() 最後に見慣れないものを・・・。 建築主の希望で、デッキにドームを設置しました。 FRP製の六角形を組み合わせたもので、骨組はありません。 リトアニアから遥遥運ばれてきたものを組み立てました。 ![]() 次回からは完成した建築をご案内。 KS |
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