![]() 前回に続きBS11について。 毎週「エクストリーム住宅」という番組をやっています。 「エクストリーム」とは「極端」とか「過激」という意味ですが、建築主にとっては限界まで挑戦した住宅ということでしょうか。 タイトルにたがわず世界各地の変わった住宅が、毎週毎週「これでもか、これでもか」と紹介されていきます。 ![]() 1時間弱の番組で6件ぐらい家巡りをするので、1件の住宅に充てられる時間はそう長くありません。 これが結構目まぐるしいんですねー。 もうちょっと詳しく見たい、プランはどうなっているのかなぁ、などどいうこちらの意向は完全に無視されております。 まるで、住宅展示場のパンフレットをパラパラめくるように、次から次へとどんどんとんでもない住宅が映像で流れていきます。 ![]() ツリーハウスあり、砂漠に立つ彫刻のような住宅あり、大金持ちの豪華絢爛宮殿あり、廃材を使いセルフビルドで作った汗と涙のマイホームあり、よくもこれだけ変な住宅ばかり集めたもんだと感心してしまいます。 世界で一つだけしかない自分のための家、これにこだわる人がこんなにいるんだなぁ。 オーナーの住宅にかける情熱は大変なもので、その執念にも似たこだわりが夢を実現させる推進力なのでしょう。 (因みに、時々日本の住宅も出てきますが、どういう訳かそれらはイマイチ魅力不足。) ![]() しかしながら建築、特に住宅の設計に携わる者としては、心配な住宅も多々あります。 構造計算上は成り立っているのでしょうけれども、揺れ幅は大きそう・・・とか、今はいいとして鉄が錆びてきたらどうやってメンテしていくのかしら・・・とか、暑くて寒くて光熱費がものすごく高そう・・・とか、将来もこの形でずっと保たれていくとは思えない・・などなど。 ![]() ひとごとなので、「ま、いいか!」とお気楽に楽しんで見るのが正解なのでしょうが、自分ではやりたくないものが多いです。 SS |
| ホーム |
|