![]() とり・みきという漫画家が書いた「街角のオジギビト」という(漫画じゃない)本があります。 クダラナイどうでもいい事が嫌いなマジメビトは、まず手に取らない本だと思います。 僕はクダラナイ事が好きなので、かなり前になりますがこの本が発売された時に読んでみました。 と言ってもさすがにアホらしそうなので、図書館で借りたんですけどね。 図書館もよくまあ税金で購入する気になったものです。 内容はと言うと、工事現場などにある「ご迷惑をおかけしています」と頭を下げている看板を集めて、分類したりツッコミを入れたりしたモノです。 クダラナイものに注目して、拘った分析や真面目ぶった解説をしたモノって巷に結構あります。 それを敢えて本にしたりするのは、他人に教えたいという側面もあるでしょうが、基本は受け狙いなのでしょう。 最初はこういうズッコケた事って面白いと思いましたが、あまりに色々あると飽きてきました。 「トマソン」をやっていた赤瀬川選手もだんだん嫌になったようでしたからね。 さて、何でこの本を思い出したかというと、近所の工事現場に「オジギビト」の新種がいたからです。 (「オジギビト」という名称はとり・みき選手の造語だと思います。) イラストは、工事をしているヘルメット姿の現場員ではなくて、セーラー服の・・・ あんたは誰、建築主の娘か何か? ![]() (漫画で動きを表す)動線は入っていますがオジギをしている素振りはなく、その代わりに手を合わせて「すみません」と謝っています。 とり・みき選手も「お辞儀をしていないイラストもあるけれど通行人に呼び掛けていればオジギビトに含める」と書いているので、この例も該当するのでしょう??? これが現場からの呼び掛けとして適しているのかどうかは分かりませんが、「オジギビト」も本の出版(2007年)後に進化(というか変容)している事は確かですね。 但し著者は、最初はいい加減で下手だけど自由なイラストが楽しかったけれど、最近手慣れたイラストレーター・漫画家などによるプロダクションのしっかりとした看板が増えてきているようで面白くない、というような事を書いておりました。 同感ですね。 僕が見つけた看板もそれなのかもしれませんが、あまりに場違い的な可笑しさが目新しかったので・・・「一応な!」。 KS |
| ホーム |
|