![]() 「萩原朔太郎大全2022」というのを日本全国でやっています。 各地の文学館や美術館での朔太郎君に関する同時期開催企画展らしいです。 朔太郎君を知らない人は少ないと思いますが、念の為「詩人」です。 という事で、普段は朔太郎君に注意を向けていないのですが、世田谷文学館の「月に吠えよ、萩原朔太郎展」に行ってみました。 「のをあある とをあある」って吠えながらね。 ![]() 文学の展覧会ってはっきり言って退屈です。 初版本とか、作家直筆の原稿とか、作家のガキの頃の写真とか、ファン以外にはどうでも良いものが並んでいます。 当たり前ですが文字の展示が多いので、読んで回るのも面倒なんですね。 多分、そういった客の心理を察したのか、今回の展示には飽きさせない工夫がありました。 全体の構成もコンセプトが考えられていて、「一冊の本を巡るような会場」だそうです。 それを感じるにはちょっと無理がありましたけど、次の写真のように頑張っていました。 ![]() また、文章の合間にビジュアル的なものを配置して、興味を喚起させようとする努力も感じられました。 朔太郎君が好きだった奇術の道具、万華鏡、立体眼鏡なんかも並んでいて、人となりがイメージできるようになっていました。 またまた、現代の人が作った朔太郎君へのオマージュみたいな作品もありました。 中でもムットーニなる人の作った自動からくり劇場(?)はレトロな雰囲気も漂わせていて面白いでした。 ![]() ただ、朔太郎君の意味不明な詩に合わせた展開なので、内容は???ではありましたが。 (僕の頭は詩を理解する能力に欠けているのです。) ![]() その他、オブジェやイラストや漫画もありましたが、それらはイマイチ。 ![]() 展示を見終わって頭に浮かんだのは・・・つげ義春君の作品でした。 的外れなイメージでしょうけど。 帰りに同時開催の「下北沢猫町散歩」という展示も覗いてみました。 ![]() こちらは旧態依然とした文学館の展示という感じで見る気も失せました。 ここにもムットーニ君の自動からくり劇場(?)があったのですが、作動させるのが30分後という事だったので見るのを諦めました。 (そんなもん常時やっててくれよん。) KS |
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