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神奈川県立歴史博物館
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馬車道にある神奈川県立歴史博物館に行ってみました。

なぜ行ったかというと、たまたま前を通ったというのもあるのですが、1904年に銀行として建てられた歴史的建造物の中はどのように活用されているのか見てみたかったからです。
早速中に入ろうとしたら、古い建物の立派な正面玄関(最初の写真)は閉鎖されていました。
「変だな~?」と思いながら裏側に回ってみると、ぬるっとしたデザインで増築されていて新たな入口があるではないですか。
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でも、僕は古い建物が有効利用されているところが見たかったのでこれにはがっかり、悪い予感がしました。
表と裏に入口があるので、まるで妖怪二口女(ふたくちおんな)みたいです。
新しい入口は二口女の頭の口の方ね。
二口女-
という事で、新しい玄関から入ると何てことはない、内装は新しい普通の仕様になっていました。
所々に古い意匠も残されてはいましたが、仕方なく残っている感じで全くそれを活かせていません。
写真を撮りる気もしませんでした。

折角行ったので展示も見ることにしました。
お金がもったいないので安い常設展だけにしました。
展示品自体はボリュームがあり、内容も充実しているように思いました。
地味な展示ではありますが、見る価値はあるかもしれません。

その中で気になったのは古墳の模型の上の装飾。
埴輪や土器は本当にこんな風に飾っていたのか?
知りませんでした。
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さて、この博物館の元々の建物の魅力を引き出せなかったのは、改修設計をした建築家の力量不足でしょうか。
展示ケースの見にくさや照明計画の悪さも気になりました。
惜しい限りです。

ところで、この博物館の近くに、これまた古い建物の外観皮一枚を残して高いビルに直した建築がありました。
これも保存の為に時々取られる手法ですが、「苦し紛れ感」が見え見えで、良いのか悪いのか?
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KS

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[2022/10/01 11:22] | 建築 1 | page top
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