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ちいさなひみつのせかい
ちいさなひみつのせかい-
横浜髙島屋ギャラリーで水越清貴(MOZU)という人の「ちいさなひみつのせかい」という展覧会を見ました。
趣味が高じて・・・という感じでミニチュア、トリックアート、コマ撮りアニメを作っている人のようです。

ミニチュアの制作は、手先の器用さに加えて根気と工夫が必要です。
僕達も建築模型を作るのでよく理解できます。
次の写真の教室を見れば分かりますが、同じような、でも少しずつ変化を加えた机・椅子をいくつもいくつも・・・よくやりますね。
根気の無い僕から見れば体罰ですが・・・。
残念なのは、カーテンの材質やひだのスケール感の悪さと、天井高が高すぎる事か。
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次のようなコンセントとミニチュアとの組み合わせの作品は、気に入っているのか執拗に繰り返し制作されています。
アニメの壁の中の鼠の巣のイメージから来ているのでしょうか。(日本の家にはそういう巣は無いと思いますが。)
確かに本物のコンセントがあると、リアルでリアルじゃないような奇妙なスケール感を感じます。
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授業中の落書きから始めたような、立体的に見えるトリック・アートも沢山ありました。
実際の絵を見ると落書きのようにラフなのですが、それがある角度からは起き上がって見えるのが不思議です。
これらを大学ノート風の作品集に纏めて売られていましたが、それも商売上手。
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僕が気に入ったのは、4方向にある小さな覗き穴から草むらを見るというものです。
草むらには飲み終わったペットボトルが置いてあって、その中には何と公衆電話が・・・という作品。
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さて、この人のやっている事、どれも新味がある訳ではないのです。
彼の作るようなモノって日本人オタクは大得意なので、凝りに凝ったものを作っている人達はごまんといます。
が、ちょっとしたアイデアや見せ方の工夫で、このように突出して評判になる事もあるのですね。
このままだと水越選手も子供騙し(実際会場には子供多し)で終始しますが、今後進化していく可能性はあると思います。

そして、この展覧会を見て思ったのですが・・・
世の中に(美術の)ゲージュツ家を志している人達は山ほどいると思います。
高邁な事を言っていても所詮は絵が売れたり発注が来てなんぼの世界なので・・・人気商売なワケです。
狭い美術業界でちょっと評判になってもたかが知れているし、ゲージュツ家専業で食っていくのは大変でしょう。
「これは自分の仮の姿だ」なんて顔をして、中学の美術の先生なんかをしているのも悲しいものです。
そういう人達が水越選手の活躍をどう思うか分かりませんが、謙虚な気持ちで見ればヒントになる事は多いのではないかと思いました。

最期に会場に関して。
一応高島屋なのですが、8階の場末感漂う催事場(服なんかを安売りしている所)のそのまた奥の隅でやっていました。
本当に展覧会をやっているのか道中不安になったぐらい冷遇されていました。
水越選手も会場を下見に行った時にはビックリした事でしょう。

KS

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[2022/08/21 15:38] | アート 3 | page top
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