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旧朝倉家住宅
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代官山に「旧朝倉家住宅」という大正時代に建てられた木造の屋敷があり、内部も見学する事ができます。

別に歴史的な人が住んでいた重要建築物などではなさそうですが、敷地も広くて立派な建物です。
学生の頃から隣のヒルサイドテラスによく行ったりしていたのですが、この屋敷の存在には全く気がつきませんでした。

1919年に建てられたという事でした。
欧米では建築を含めて芸術文化的にとても面白いアバンギャルドな時代です。
この建物の紹介のサイトにも「大正ロマンの云々」とあり少し期待して行きました。
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・・・が、実物はそのようなワクワク感が全く沸かない建築でありました。
政治家が料亭代わりに建てた住宅といった風情で、どちらかというと胡散臭いムードいっぱいです。

じゃあ行く価値が無いかというとそうでもなく、建物自体がアンティークになってきているので希少価値がでてきています。
敷地は南西に向かって斜面となっていて、それを上手く利用した庭があり、建物もその方向に向かって開かれた造りとなっています。
散歩ついでにこの庭を散策するのも良いでしょう。
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内部はどうといった事のない接待用と思われるいかつい和室が並んでいます。
どこが大正ロマンやねん。
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さて、昔の家は部屋の外側を廊下が曲がりくねっているので、まるで古い旅館のようで、歩き回るのは楽しいです。
階段は当時の日本家屋としては珍しく、とても緩い勾配で上下しやすくなっていました。
これも家族というよりも接待客の事を考えてでしょうか。
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家族用と思われる内玄関は貧相だったりして、ソトヅラ中心の家といえるでしょう。
そういうのって、現代人からすると魅力のあるプランとは言えないかもしれません。

ところで、魅力的な中庭から面白そうな渡り廊下が土蔵に続いていましたが・・・「思った通り」立ち入り禁止でした。
その土蔵も・・・「思った通り」立ち入り禁止でした。
日本では大抵面白そうな所には意味不明に入れない事になってますよね。
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最後に・・・最初の印象を・・・。
屋敷への比較的長いアプローチからゆったりとした玄関前に出た時「え~!」と思ったのですが、右側にヒルサイドテラスが丸見えに迫っていて雰囲気が台無しなのです。
悪いのは後から建った槇文彦設計のヒルサイドテラスですが、これではこの屋敷がアパートの添え物(離れかなにか)みたいです。
建築家ならそれなりに配慮してほしかったですね。
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KS

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[2022/04/21 10:17] | 建築 1 | page top
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