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ニッポン脱力神さま図鑑
ニッポン脱力神さま図鑑
宮田珠己の「ニッポン脱力神さま図鑑」を読みました。
というか、(自称)図鑑なんで眺めまわしました。

この本、タイトルを見ると「宗教」か「民俗学」のやさしい解説本かと思いますが・・・全く関係ありません。
「ニッポン神さま図鑑」じゃなくて「ニッポン脱力神さま図鑑」ですからね。

このお方の本はたくさん読んでいます。
宮田選手の頭に立っているアンテナは僕のモノと似た性能を有しているようなので、信用できるのです。
一般的に見れば目に留まらない重要視されない「ヘンテコ」に注目し、そこに馬鹿げた意味性を見出すのです。(ちょっと違うか?)
以前にもブログで紹介しましたね。(コレコレ

その手の本やテレビ番組を見れば、変な日本人が沢山活躍しています。
でも、宮田選手の場合はそれらの人達とは一味違うよう感じます。
元々理系だからか、鳥瞰的で客観的な分析能力が高いように思うのです。

さて、今までの彼の本は随筆が主で、文章もウィットに富んでいました。
が、変なものを色々見つけてくるお方なので、今回みたいな図版中心のものも良いかもしれません。
精霊たのかん
それでもって・・・一体この本は何かというと・・・
宮田選手が日本各地で見つけた「たのかん」やら「鬼コ」やら「仁王」やらをご丁寧に分類、評価を付けて並べる、というものです???
洗濯機たのかん
そうなると、どのようなものを取り上げるかが重要ですが、歴史的・宗教的・芸術的価値からは遠い、つまりアカデミズムを無視した「あるセンス」で集められています。
一応「真剣に作られている」事が評価基準らしいですが、もっとヘンテコで複雑で言葉で説明できない琴線がオツムの中に張りめぐらされているようです。
スライム系鬼コ
「みいはあ」な人達もこの本を見て「かわい~」なんて言うかもしれませんが、それは著者の思いとはかけ離れているように思います。
ゆるキャラみたいな作為的なものを探しているのではない事は本文に書かれていますし、簡単にその辺りの自己分析もなされています。(案外理屈っぽい人なのかな?)
庶民派ドンジンさま
惜しむらくは、著者が造形や意匠の専門家(創る側)ではない事でしょうか。
もしそうであれば、鋭くも脱力した着眼点により深みが増すというもの。
それとも逆につまんない事になるのかな。
ひとめぼれ狛犬
という訳で、宮田選手の本は意外と難しいバランスの上に絶妙に成り立っているように思います。
ところで最近の彼の本で海外の旅ネタが無いのは・・・(コロナ以前からだから)・・・歳のせい、それとも懐のせい?

KS

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[2022/04/17 08:19] | | page top
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