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SHOWA LIVING HISTORY
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東急多摩川線という寂れた路線の下丸子駅近くにある、昭和のくらし博物館に行ってきました。
駅から近そうだし簡単に行ける・・・と思ったら大間違いで、あらぬ方向に行ってしまいドツボにはまりました。
振り出しに戻ってちゃんとしたルートに軌道修正すると、道のあちこちにお手製の案内が出ているじゃないですか。
雰囲気を盛り上げているのか、迷う人が多いのか・・・。
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やっと目的地に着くと、何と子供の頃から見慣れた感じの普通の家。
いつも書いているけれど、「昭和」って日常生活ではまだ身近なので、実質的な売り文句にはならないと思うんですけどね。
慌てないでもう少し待たないと・・・。
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といって非難がましく見に行った訳じゃなく、「50代になってから建築の模型作りを突然始めたおばさん」をテレビで見たのがきっかけです。
番組の中で、そのおばさんが下宿の模型を作ろうとして、「昔の下宿の賄い」についてこの博物館で館長に教えてもらっていました。
そんな様子を見ていて、僕も行ってみようかなと興味を持ったのです。

博物館と言っても、1951年に建てた普通の木造2階建てに増築したものです。
両親と娘4人の6人家族の家でしたが、時が経ち住む人がいなくなった時点で、長女(館長)が家と家財丸ごと博物館としたそうです。
それって「自分ちだったら」と考えてみれば凄い決断だと分かります。
(次からの写真は博物館にあった建築模型で、スタッフの方が開けて見せてくれました。)
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なぜ博物館なんかにしたかというと、その頃建った住宅は案外残っていないそうなのです。
うちの隣はそういう家ですけど、結構貴重品なのかも。
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スタッフの方の話によると、父親が金融公庫で住宅の審査をしていた人らしく、質素ながらもあれこれ工夫を盛り込んだ家にしたそうです。
色々質問すると、そのような事も教えてもらえますよ。
その父親の烏口(昔の製図用具)も揃っていました。
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室内には戦中から戦後頃の諸々の家財道具や日用品が並べられていて、その世代の人達が見れば懐かしいでしょう。
そんな品々は元々家にあったものだけではなく、全国から集まってくるのだそうです。
僕も氷で冷やす冷蔵庫の実物は初めて触りました。
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京都からわざわざ見に来る人もいるそうです。
京都は時代的にもっと古い家が多く、この頃に建ったものは逆にあまり残っていないそうなのです。
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この博物館の周辺はハウスメーカーや建売の安っぽい家が増えていてダメな街並になりつつありますが、この建物はこれからヴィンテージとしての価値が高まっていくのでしょうね。
折角なので、末永く大事に保存してほしいものです。

KS

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[2022/04/08 10:10] | 建築 1 | page top
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