![]() 初台のNTTインターコミュニケーション・センターに久しぶりに行って、「多層世界の歩き方」という展覧会を見ました。 「多層世界」って何? 聞きなれない言葉です。 現実世界と情報世界、さらにその媒介となる「コモングラウンド」を指しているそうです。 で、「コモングラウンド」って何? 「現実の都市や建築空間を3Dデータ化し、現実と同じ環境をデジタル上に再現したものを指す」のだそうです。 なんとなくわかったような、わからないような。 会場をざっと見渡すとこんな感じ。 各コーナーで別々の作家が自分の世界を繰り出しております。 ![]() マッターホルンを登るシミュレーションを味わったり、飛行機の中の乗客になったシミュレーションに参加したり、そんなうちは良かったのですが・・・。 中にはゲーム的リアリティとやらを追求したものがあって、主人公の人物が、銃を撃ちまくって大勢の人(全部同じ人ですが)を殺しまくるというのがありました。 ヤな感じ。 これって、将来みんながアバターを使って仮想空間で遊ぶのが当たり前になったときに、どうなるんでしょうね? きれいな自分やカッコイイ自分のアバターに好きな事をさせることもできますが、もし隠れた願望で人殺しや小児性愛があったら、それをバーチャルで体験する事で、どんどんその行為がエスカレートするかもしれませんね。 毎日そんなことをしていたら、現実世界でも何かの拍子に実践するかも・・・。 神戸連続児童殺傷事件の酒鬼薔薇聖斗もヴィデオを見て興奮していたということを思い出します。 ああ、ヤな感じ!! こちらはセマーン・ペトラの作品。 セマーン本人が日本に滞在した際に制作したそうで、日本もどきの変な世界をセマーンのアバターが旅します。 実写に近い風景とヴァーチャルな風景が入り混じって、「仮想空間の旅」が体験できます。 ![]() こちらはなんだかよくわからないのですが、最初は家の中やバルコニーのようなところで、雨を見ていたりするのですが、登場人物がリアルとヴァーチャルがゴタゴタに交じって、こういう合体ロボのような姿になっていきます。 ![]() 会場にはこの目のような照明(?)がいくつか立てれており、こちらを見ています。 見ている人、見られる人、それをまた観察している人。 これもまた多層世界の表現でしょうか??? ![]() 展覧会は今日まで。 SS |
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