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知られざる天才
知られざる天才ニコラ・テスラ
新戸雅章の「知られざる天才ニコラ・テスラ」を読みました。

最近テスラの映画なんかも幾つかできたし、この人の名前を拝借した会社も話題になっているんですが、本来は知る人ぞ知る忘れられた天才です。
とかく天才の一生は波乱に富んで、そのくせ不遇だったりするものですが、この人場合はそれも破格です。

写真で見ると、クロアチア生まれのセルビア人、テスラさんはなかなかの男前ですね。
人好きのする性格だったようで、エジソンより独創的、アインシュタインより魅力的と称賛されたそうです。
後世のクリエーター、プロデューサー、作家、そしてもちろん発明家たちもテスラに心惹かれ研究するのですが、テスラの不遇の一生を知ると涙するそうです。

電気の交流システムのアイデアを携え、クロアチアからアメリカに渡ったテスラは最初エジソンの助手になりますが、エジソンは直流システム推進派だったため、そこを去って独立します。
この交流と直流の争いは1895年に決着がつき、交流が勝ったので、今私たちも毎日交流電流を使っているのです。

それにもかかわらず、ちびまる子ちゃんだって知っている♫エジソンはーえらい人(^^♪なのに、なんでテスラは知られていないのか???
エジソンの方が商売上手だったんでしょうね。(ディズニーみたい?!)

交流電力生みの親にして無線技術の先駆者、その他にも放電照明、自然エネルギーの活用など、先見の明に優れ、天才的ひらめきのあった人なのですが、いかんせん、考えることがデカすぎて金がかかりすぎて、投資家もドン引きになっていったようです。
そのうえ彼は感覚が鋭敏すぎて、常に幻覚・幻聴に悩まされたそうです。

生涯を通して独身でしたが、ときどき自身の失敗に激しく落ち込み、精神に支障をきたしたそうです。
ずっとホテル住まいでしたが、晩年はお金がなくなり、そのホテルからも追い出されたとか。
二コラ・テスラ
次の写真は、テスラの「世界システム」の為に無線送電・無線通信・放送を目的にロングアイランドに造られたウォーデンクリフ・タワー。
残念ながら現在は撤去されていて、跡地にテスラ・サイエンス・センターができているようです。
これはテスラがその生涯の中でも、もっとも力を入れたプロジェクトだったのですが、あまりに金がかかるため途中で工事が停滞してしまいました。
ウォーデンクリフ・タワー
テスラがもたもたするうちに、ライバルのマルコーニがモールス信号を海を越えて送ることに成功してしまいます。
その装置はあまりに簡便だったため、なんのためにこのバカでかい装置を作らなければいけないんだ???という疑問の目がテスラに注がれることになってしまいます。
実はマルコーニもテスラの特許を多く使っていたのですが、そんな訳でまたしても、してやられてしまいます。

そのうえ、このタワーはでかくて目立つため、第一次大戦中に攻撃目標にされないよう解体されてしまいます。泪、泪、😢
時代に早すぎた男、テスラ。
しかし、今になってその評価は上がってきています。
天国のテスラさんも喜んでいるかも??

SS

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[2022/02/25 07:37] | | page top
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