恵比寿の恵比寿映像祭「スペクタクル後」ですが、写真美術館の周辺でも「地域連携プログラム」なるものをやっていました。
近所の画廊などで映像祭関連(?)の展示をしているのです。 まだ、地域としての面的なダイナミックさは足りないのですが、これからの自発的な展開に期待します。 恵比寿ガーデンプレイスではWOWの「モーション・モダリティ/レイヤー」という展示がありました。 結構大きなボリュームのオブジェが広場に置いてあります。 まるでどこかのリゾートホテルの建築模型(?)のようですが・・・。 光と映像が映し出されるという話なのですが、はて(?)どこに映像が・・・? じ~っと見ていると、ああ、下の方にわずかにちょろちょろ青い光が見えます。 えーっ、これだけ? そもそも外光が強いので、この程度の光ではほとんど見えません。 夜になるまで待つわけにはいかないので、すごすごここを後にしました。 ![]() もう一つ残念だったのは、スタンプラリーならぬシールラリーをしているのですが、ここで配っているはずが今日はお休みでした。 なんで? スタッフは立っているのに。 ここで配ってくれれば、写真美術館とここで2つゲット、あとひとつ回ればバッグ進呈ということになるのに。 これでは、離れた別の場所まであと2ヶ所回らねばなりません。 それとも最初からそういう作戦だったのか? 恵比寿駅近くの画廊MEMではアントワン・ダガタという人の「VIRUS」展をしていました。 そう、ウィルスです。 フランスでロックダウンが始まった頃から始めたプロジェクトで、病院内部、検査を受けに並ぶ人々、集中治療室にいる人、路上生活者などを、サーモグラフィーで撮り続けた作品群です。 色によって熱の高い部分が示されるので、そこにウィルスが存在し、人間とウィルスが共存していることがわかるという主旨のようです。 うごーっと闇の中から出てくる人物はホラー映画のようですが、このコロナウィルスによる世界中の異常事態が浮かび上がってきます。 ![]() 恵比寿からは遠いけれど代官山のアートフロントギャラリーでは竹中美幸の「陰と陽と」が開催されていました。 額に納められた作品は、半透明のものをいくつかレイヤーのように重ね合わせて、コラージュのような世界を作っています。 こぎれいな印象ですが、ちょっと迫力不足でしょうか。 やはり見応えがあるのは、こちら、写真の作品でしょう。 「記憶の音」とありますが、天井から下げられたフィルムが中にある照明に照らされ、扇風機の風によって、さわさわ音を立てています。 よく見ると、フィルムは現像あとのものを廃物利用しているわけではなく、意図をもってこの作品のために撮るものや現像の方法を選んで構成されているようです。 作品本体も滝の水の流れのようですが、床に写り込んだフィルムの陰もまた揺れ動く陰影がきれいです。 でも、このスペースは天井が凸凹しているのと設えがイマイチで、良さが活かされていません。 ちょっと残念でした。 ![]() SS |
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