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サイドバイサイドの作り方 2
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横浜で見た黄金町バザール2021の続きです。

今回は、各々の狭いアトリエの作品を覘いてみましょう。

これはよくわからんのですが、ぱっと見、建築模型のようです。
設計を生業とする者から見ると、どうしてもそう見えてしまいます。
マッシブで重量感があるような形態がこうやって唐突に宙に浮かんでいると、変な感じですね。
宇宙空間にワープした建物?!
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こちらは(たぶん近所の)野毛動物園の動物たちでしょうか?
アトリエの外からも、2階のまどからキリンが見えます。
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この衝立の向こう側には、水盆があり、天井から1滴ずつ水が落ちてきます。
ぽちょん・・、ぽちょん・・・、ぽちょん・・・・。
落ちる水滴の波紋と音が、わずかな動きを作品に与えています。
よく見ると、左側の動物たちの上にもビニール天井があり、そこにも1滴ずつ水が落ちてきます。
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しかし、なんというか、もの悲しい眺めですな。
もうちょっと動物たちに活気があってもいいのでは?
単色で描かれた表現方法も、紙の薄さも、気持ちがこもっていない感じがします。
もっと気張らんかい!!

こちらはまあ、そういう点では気張ってるんでしょうなぁ。
こういう絵ってよくありますが、結局良し悪しというよりは、作品から感じるパワーや釘付けになるような魅力がすべてではないでしょうか。
いろいろな色が使われてはいるのですが、イマイチパワーを感じませんね。
のびのび描かれているっていうのとも違う、なんとなく中途半端な感じがしました。
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こちらは躁鬱に苦しむ作家が、自分の病気と闘うために、また同じ病気の人を元気づけるために描いているそうです。
描くことによって、病気が昇華されていくそうです。
でもそういうことを抜きに、作品だけを観賞しようとすると、別にどうってことない(失礼!)感じがします。
今後これがどのように発展していくのか、そこが正念場ですね。
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こちらはぐうたら犬です。
着ぐるみのこの犬の中に入った作者が、街中のいろいろなところに出没して、パフォーマンスを行ないます。
それをヴィデオに撮ってこのアトリエの各階で映し出しています。
わりとくたびれた感じのパフォーマンスが多くて、ホームレスが犬になったようです。
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今回の印象として、全般的に前回と比べてパワーダウンした感じがあります。
コロナのこういう時こそ、それを言い訳にしないでもうちょっと気合入れて欲しかったですね。
衰退している感が出ていて、ちょっと寂しいバザールでした。
これもザンネンだけど、バザールは今日まで。

続く。

SS

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[2021/10/31 08:04] | アート 2 | page top
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