
近所を散歩していると、上の写真のような、道路から入れるヘンテコな狭間というか細道を見付ける事があります。
道路ではないようですが、左右に塀やフェンスがあるので両側の敷地所有者のものでもなさそうです。
そこを通っていいのか分かりませんが・・・
折角なので構わずズンズン入っていくと、写真のような狭い所を歩くはめになりました。
何となく先の分からない不安感とワクワク感を楽しめます。

そのまま進むと別の道路に出る事ができました。
近所だとその道路も知っている訳で、「こんな所にでるのか!」という意外性も楽しめます。
(次の写真は「別の道路」側から撮ったものです。)

気をつけて探すと、今のところ自宅近くに3か所発見することができ、全て通り抜けることができました。
実は、これらは「赤道・青道」と言われる「所有者や権利の確認ができない土地」の場合が多いようです。
(「赤道」の読みは「せきどう」のはずがなくて・・・「あかみち」です。)
赤道は元あぜ道、青道は元水路のようです。
(こんなものがあるとは、うちの辺りは東京でもド田舎だったんですね。)
公図以前にあった絵地図に赤や青で描かれていたのが語源のようですが、面白くないですか。
現代の管理社会にそんな「もやもやしたもの」がいまだに実在するんですから。
ところで、建築の設計をする場合、敷地や道路は重要なのですが、いい加減になっている場合が多く頭を悩ませます。
公図と敷地実測図とが合致しない事も多いですしね。
というか、公図は現状とは違うめちゃくちゃな形をしている事もしょっちゅうです。
そもそも地所を表すのに「住居表示」と「地名・地番」の2種類があるのもおかしな話。
このように赤道・青道以外にも「もやもやしたもの」はいくらでもあります。
まあ、小役人の積年の怠慢と事なかれ主義の結果だと思いますけどね。
という事で、皆さんも近所で赤道・青道を探して・・・探検してみてください。
(よその家の入口や庭と間違えないでくださいね。)
KS