ここ数年、東京低空を早朝から夜遅くまでヘリコプターが飛行しており、問題だと思っています。
それはそれでものすごい騒音なので解決されないといけませんが、もうひとつの空の問題は去年から始まった羽田空港国際線の増便でしょう。
今まで、東京低空を着陸態勢に入った旅客機が次々と飛んでくるような状況を都民は見た事がないと思いますので、ビックリされているのではないでしょうか。
もし気が付かなかった人がいるなら、夕方空を見上げてみてください。(東京空襲以来かも)
渋谷なんかだとすごい圧迫感だと聞きます。

以前、自宅の東の窓から旅客機が下りてくるのが見えて「ここは香港か?」と家族で目を疑いました。
屋上に上がって暫く見ていると、次々と切れ目なしに旅客機が下りてくるではないですか。
飛行機は北の空にフッと突然現れ、スーッと羽田の方に降下していきます。
もし音が無ければ、宮崎駿監督の映画「紅の豚」の飛行機の墓場を思い出させます。

まあ、そんなに沢山じゃないし、そんな詩的でいいもんじゃないですけどね。
うちの辺りでは街の騒音で飛行機の音はそれ程気になりませんが、周りが静かな時には結構うるさいです。
観察を続けていると、2列に並んで降下してくる事もあります。
何と進入コースが2つもあるんですね。
今は夕方の限られた時間のようですが、コロナがおさまって便や時間帯が増えたら大変そう。
うちの場合は飛行経路が少し外れているので良いのですが、真上を降下してくる家々はどんな気持ちでしょうか。
前に地域に配られたチラシを見てみると、便数とコースは下記のようです。
14便/h 代々木⇒渋谷⇒代官山⇒恵比寿⇒目黒⇒五反田⇒大井町⇒羽田空港
30便/h 表参道⇒広尾⇒白金⇒品川⇒天王洲アイル⇒羽田空港
こういった地域の価値も地価もそのうち下がっちゃうんじゃないでしょうか。
旅客機がすぐ上をどんどん飛んでくる鬱陶しさや騒音も問題なのですが、飛行機って案外簡単な事でトラブルになって墜落するようですね。
疑似体験をされたい方はクリント・イーストウッド監督の映画「ハドソン川の奇跡」を見てみましょう。

ニューヨークを飛び立った旅客機のエンジンに鳥が吸い込まれ、飛行不能になってハドソン川に不時着する、という実話です。
皆さんもニュースなどを覚えている事でしょう。
たまたまハドソン川があったんで良かったですが、ニューヨークの街に突っ込んでいたら・・・。
(映画の機長もそのような悪夢に苛まれます。)
そしてそれが東京だったら・・・。
乗客は飛行機に乗るという危険から保険に入っているでしょうけど、巻き添えになる方は・・・。
「そんな事滅多にないよ」という人もいると思いますが、飛行機の場合、一度でもあったら終わりですからね。
剣呑、剣呑。
いずれにしても、都民は飛行機やヘリコプターがブンブン飛びまわっている東京の空に不満はないのでしょうか。
それとも地方からの移住者が多くて、「東京ってこんななんだ」などと思っているのでしょうか。
KS