![]() イギリス人NIK KERSHAWの1998年のアルバム「15 MINUTES」を紹介します。 ジャケット・デザインは何種類かあるようです。 ニック・カーショウ君は、80年代ニュー・ウェイヴ期に「これがニュー・ウェイヴだよん!」という感じのヒットを飛ばして人気者だった自作自演の歌手兼ギタリストです。 本当は実力派なのでしょうが、当時はアイドル扱いされていたように思います。 ヒット曲以外にも良い曲が多くCDも持ってましたが、今となってはあまり聴く気がしないですね。 という事で、今回取り上げるのはその頃のものではありません。 ニュー・ウェイヴが廃れ大分経ってから思い出したようにリリースされたアルバムの一枚がこれです。 スターへの執着が無くなり(?)力が抜けたのかもしれません(?)が、アルバムとして素晴らしい出来で繰り返し聴きたくなります。 演奏(アレンジ)も鼻に付く派手さは影を潜め、キャッチ―ではありますが落ち着いたものになっています。 そこで思い出すのは元ダイアー・ストレイツのマーク・ノップラー君。 ソロになった後、2000年に渋いアルバム「SAILING TO PHILADELPHIA」をリリースしています。 こちらもバンドの頃より落ち着いたじじむさい感じで、内容も充実しています。 ![]() 一世を風靡した人が、その後あらためて傑作を作るのは大変だと思います。 でも、売れ線を狙うのをやめて自分本来のものを出しきれば、実力とセンスのある人だと良質なものができる場合がありますね。 カーショウ君の場合、スタイルをシフトさせた事によって、自作曲の良さが浮き出てきたようです。 彼のメロディーには、何故かノスタルジックな味わいがある事も発見できました。 サウンドは、ニュー・ウェイヴから脱皮したと言ってもデモ・テープのような簡素な演奏ではなく、ちゃんとしたプロダクションを施した凝ったものになっています。 ですが、確かこのアルバムはそれ程売れなかったんじゃないかと記憶しています。 ノップラー君のソロは売れたようですけど、カーショウ君の方がアルバムとして上だと思うんですけどね。 良いものを出しても売れるわけじゃない、というのはよくある話ですけど・・・世の中キビシ~! KS |
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