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ペスト・マスク
東京ではコロナが幅を利かせていますが、僕の周囲の都民はそれ程大きな変化もなく生活しているようです。
これだけ暑いとマスクも外しがちですが、今回はそのマスクの話。

かつて世界で最も恐れられていた伝染病のひとつはペストでした。
ペストが流行っていた17世紀のフランスで、ある医師が考案したくちばしマスクをご存知でしょうか。
次のイラストは当時のペスト医師(ペストの専門医)の出で立ちです。
ペスト医師-
彼らはこの不気味なマスクをゴーグルと組み合わせて着用していたそうです。
マスクの鼻部分は長さ15cmもあり、ペスト予防の為、中に香料を入れていました。
それでくちばしのようになっていたんですね。
と言うか、当時はペストの本質を全く分かっていなかったのです。

このマスクはその後、ヨーロッパ(特にイタリア)のカーニバルの仮面の定番になって人気を博しました。
僕も折角なんで現代風にアレンジされたものを購入。
コロナの時代からペストの時代に思いを馳せた次第であります。
早速これを実用的に使用しようと思いましたが、くちばしは慣れないと結構邪魔で重いし視界も狭いので断念。
ペスト・マスク-
ところで最近東急ハンズに行ったのですが、何と畳表でできた和風ペスト・マスクを売ってるじゃないですか。
ペスト・マスク自体を知らないと、このギャグが分からず何が何やらですが・・・。
和風ペストマスク
まあ冷静に考えると、装着するとイグサ臭そうだし、見た目も貧乏臭そうだし、これも実用は無理ですね。
しまっておいてもダニが湧きそうなんで、こんなものを衝動買いした人はどうしてるんでしょう?

KS

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[2021/08/12 14:11] | 出来事 | page top
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