![]() かなり前に紹介した事のある、ガイア・アソシエイツで設計したSI邸です。 12年前にブログで記事を書き始めたけれど、2回で中途半端に終わっていたのを発見。 折角なんで、改めて続きを書く事にしました。 (過去のSI邸の記事はココをクリック) SI邸は、千葉県の町全体が団地と言えるアパートだらけのベッドタウン(奇妙な言葉!)にある大きなマンションの4LDKの住戸です。 新築当時はそれ程珍しくなかった間取りかもしれないですが、4室を寝室にできるので子沢山な家族に丁度よかったのでしょう。 今ではシーラカンス的間取りと言えるかもしれませんが。 マンションは一般的に(角部屋以外は)2方向にしか窓がありません。 その上、このマンションは個室が多いのです。 その結果、この住戸も御多分に洩れず・・・ ①暗い玄関と廊下 ②窓がなく空気の淀んだ洗面脱衣室 ③窓がなく暗くて使い勝手の悪い和室 ④使い勝手が悪くて楽しくないキッチン ⑤狭々した各個室と少ない収納 ・・・などとなっておりました。 ![]() さて、若い夫婦が頑張って部屋数の多いマンションを買っても、子供が成長して独立すると夫婦二人の生活に戻る事が多いです。 そして、部屋数はあるけれど、どこにいても手狭な住戸が残されます。 この計画はそんな夫婦の為の全面改修でした。 元来、アパート・マンション・建売住宅って売る側の理論で効率優先、住む人のことはあまり考えられていません。 その上、家族の人数やライフ・スタイルは千差万別ですし、それ自体年と共に変化していきます。 その変化に合致させながら、集合住宅の持つ恒常的な欠点を何とか緩和しよう、というのがこの計画です。 そんな事、うまくいくのかな? 続く。 KS |
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