![]() 表参道近くにある岡本太郎記念館に初めて行ってみました。 以前から行こうと思いながら、近場なので後回しになっていたのです。 実は岡本太郎君の絵は好きじゃないのですが、人間的には興味があるので、楽しみにしていました。 (岡本太郎君と水木しげる君は見た目が何となく似てるんで、僕の頭の中で混ざってしまっています。) ここは元々岡本太郎君が亡くなるまで40年に渡って作品を作っていたアトリエ兼住居です。 なので、最初の写真のように見る方向によっては普通の家みたいなので、気がつかないで通り過ぎるかも。 ファサードはこの通りちょっと派手。 ・・・だけど思ってたイメージと何だか違うぞ。 実は建物(次の写真)の左側の派手な部分は、元書斎・彫刻アトリエを鉄骨造の展示室に後から建て直したようです。 つまり元からあったのは写真右の奥まった見えにくい部分。 ![]() 以前、岡本太郎君がヘンテコなフランス語で自宅を説明して廻っている古いフィルムを見た事があります。 その時の印象を何となく覚えていて、外観が違うように思えたのかもしれません。 建物の設計は坂倉順三君(昔東急百貨店東横店なんかを設計した人)です。 新築時の部分は鉄筋コンクリートとコンクリートブロックとが不明快に構成され、それに凸レンズ形の屋根(東横線旧渋谷駅ホームみたい)が乗っています。 今となっては耐震的に不安かも。 直ぐに中に入っても良いのですが、それ程広くはないけれど庭があったので、まずそちらから。 庭には南方の植物が植えられていて多少ジャングルっぽく、僕の好みではあります。 その中に岡本太郎君の立体作品も所狭しと雑然と置かれています。 ![]() 自然体な展示は良いのですが・・・ 関西のとあるゼネコンの屋上に「座ることを拒否する椅子」がいくつもゴミのように放置されていたのを思い出しました。 でも、庭を見通すと奥に見えるよその家が壁面緑化をしているので、庭に広がりを感じさせます。 偶然ですが相乗効果が出ていました。 ![]() 太陽の塔がバルコニーから見下ろしているのも馬鹿らしいけれど良いセンス。 手を見れば、ここに置くために作られた事が分かります。 けれども見学者はそのバルコニーに出られない事が分かりガッカリ! ![]() 建物の裏側もそれなりにデザインされています。 でも建物全体を見せるのであれば、後から設置した物置や庇や設備にもデザイン的配慮が欲しいと思いました。 日本の施設って、こういう所の詰めが甘くてガッカリなんですよね。 (裏方の汚いものは見ない事にしてね、なんて訳にいかないのだよチミ!) ![]() 次回は室内。 KS |