![]() 松涛美術館で後藤克芳 「ニューヨークだより“ 一瞬一瞬をアートする”」を見ました。 後藤克芳君は、1964年に渡米してニューヨークで作品作りに精を出していた芸術家です。 主に木を使って立体を作り続けていたようです。 ![]() チラシに出ていたこの接着剤ガエル(正式名称はDUCO CEMENT)が面白そうだったので展覧会に行くことにしました。 作者もこの作品を気に入っていたようです。 実は、僕はカエルが苦手で、コルゲンコーワのカエルやど根性ガエルぐらいが限界です。 そういう意味ではこのカエルもぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりぎりセーフかな。 いや、脚がアウトだ。 実際に見ると、この作品は実物大ではなくてかなり大きく、値札シールや接着剤の跡(?)などもオタク的に表現されていました。 ![]() 次の作品はアメリカの皆さんに褒められたそうです。 残念なのは、自立しているのになぜか裏面が仕上げてない事。 ちゃんとできていれば良さそうなメール・ボックスなんですけどね。 魚が邪魔で使えないけれど。 ![]() 全般的に作品はポップ・アート的で楽しめますが、アイデア一発おふざけのようで軽く見られるかも・・・。 例えばもう少し暗喩とか秘められた主張があれば、深みも出たと思うのですが・・・。 といってそれがあまり露骨でもシラケるので、塩梅は難しいところです。 まあ、そういう戦略自体そもそも芸術家っぽくなくていやらしいですけどね。 いわゆる「トリック・アート」がゲージュツとして低く見られているのと同じように見られるのかな、と心配になったのです。 (僕はこういうのは好きだし、日本人が侮りがちな「アイデア一発」って重要な才能だと思っています。) ![]() 一緒に行った妻は「一瞬一瞬アートする」というタイトルが何となく違うんじゃないかと言っていました。 そんな緊張感のある作品ではないのでは、という感想なんですね。 KS |
| ホーム |
|