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パラレルワールド
パラレルワールド
秋の夜長は読書、という事でもう一つ本の話。
ミチオ・カクの「パラレルワールド」を読みました。

著者はニューヨーク市立大学物理学部教授のアメリカ人です。
TVにもよく出ている人なので、顔を見れば「ああ、この人ね!」と思われる人も多いでしょう。

とかくこの手の本は専門用語が多く、基本的な事を知らないシロウトには理解不能なものが多いです。
もちろん、この本のなかにもちんぷんかんぷんな章が含まれておりますが、それでもわかりやすい方でしょう。
カンタンに言うと、「量子論を宇宙にあてはめると、宇宙が同時にさまざまな状態で存在する可能性を認めざるをえなくなる。つまり並行宇宙(パラレルワールド)の可能性を受け入れざるをえなくなる。」ということです。

具体的に言うと・・・。
今あなたはこのブログを読んでいます。
最後まで読むでしょうか?
途中でやめて他の事を始めるでしょうか?
そうすると、「最後まで読んだ場合」と「途中でやめた場合」の両方の世界がそののちもずっと展開していくということです。
一人一人の人間が日々とる行動にはいくつもの選択肢があるのですが、どの行動をとった場合にも、それぞれのその結果を受けた「その後」が展開している、ということらしいです。
これを具体的に想像すると、頭がクラクラしてくるのですが・・・。

でも、もっと私が驚いたのは、この学者さんたちは、この宇宙の終わり(ビッグ・フリーズ)に、われわれの未来の先進文明は「次元の救命ボート」によってこの宇宙を脱して、別の「パラレルワールド」に移住することを真面目に考えているってことです。
「私たちのこの宇宙が終わる」という世界と「終わらない」という世界が同時に存在するのであれば、終わらない世界にワープすれば、人類(知的生命体)は生き残れる、ということらしいです。
その別の宇宙に至る入口はブラックホールで出口はホワイトホールだという説もありますが、問題はブラックホールを無事に生きては通れない事です。

ほんとですかね?
なんだかそんな壮大なことを夢想(失礼!)している割には、考え方がいかにも今の地球の域を脱していないような?!
E = mc2 とわかっているのだから、(つまり物質はエネルギーに変換されるとわかっているのだから)エネルギーに変換した姿になって時空を超えれば超えられるんじゃないの?
なんてね。
門外漢のたわごとです。

SS

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[2020/11/06 08:01] | | page top
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